石碑の部屋。
途方にくれる3人。


マジュール…と、とにかく、いつまでも途方にくれている場合ではありませんね。状況を把握しないと。
ゼクセアそうね、他の人たちがどうなっちゃってるのか心配だし。
特にあの、ルナちゃん?気絶したっきりだけど、大丈夫かしら?まだマッチョの夢にうなされてたら可哀想だし…
キャティとにかく、みんなに連絡を取ってみるにゃ!通信アイテムが使えるはずにゃからね!
マジュールそうか、そうですね。早速使ってみましょう。
キャティあろーCQCQ!こちらキャティですにゃ、みんな無事ですかー?聞えますかにゃー?どうぞー!

しばらくの沈黙の後、通信アイテムから声が。

ミケこちら、ミケですー。キャティさん、無事ですか?
白夜こちら、白夜だ。状況を確認したい。どうなっている?
キャティあ、ミケさんと白夜さんにゃ!無事でよかったにゃん!
マジュールマジュールです。ここにはキャティさんとゼクセアさんがいます。変な石碑がある空間に出てしまって…どうやら、仕掛けを解かないと先には進めそうにありません。
ミケこちらは、レティシアさんとアッシュさんがいます。どういう状況かは…その……あまり口にしたくないんですが、どうやらここも何らかの仕掛けをクリアしないと先には進めないようですね。
アッシュふっ。この程度の障害でわが行く手を阻めると思うなよ!天才の名が伊達ではないことを思い知らせてくれる。はーっはっはっは!!
レティシアふふ…ふふふふ…ミケと二人で密室…そして着せ替え…ふふふ…
白夜…何だかそちらはそちらで大変そうだな…別の意味で。こちらはルナ嬢とリィナ嬢、それから私とトカゲの3名と1匹だ。
アリヤだぁらトカゲ言うなっつってるっち!俺様単位「匹」?!ぶんぶんぶぶぶん、アリヤ、ぶんぶん、「3匹」ぶんぶん♪っつうだらか?!速攻アウトで張り手されてしまえぇぇ!!
ルナあのあのあの、なんだか私達も微妙に出口がないみたいなんです…
リィナなんか仕掛けっぽいものはあるんだけどねー。これどうにかしないと無理っぽいかなー。
ルナこんな所にいきなりモンスターがガオーって出て来たりしたら…!!
いえ寧ろ私の足を噛んだワンちゃんが出て来たりもう一回床が落ちたり天井が落ちたりほっぺが落ちたり試験に落ちたりああコレで4浪だよもうこの先生きていけないよさようならおじーちゃんおばーちゃんボクは先に逝きますおやすみなさいってあぁどうしましょうどうしましょうッ!?
ゼクセアルナちゃんまだ幻覚から抜け出せないみたいね…可哀想に。
キャティキャティにはいつもと同じに聞こえるにゃ。
ルナ…はっ!ごめんなさい、あの、凄く、混乱してます…
ミケそれは痛いほどに判ります。
白夜とりあえずひとまずは全員無事ということだな。ミシェルさんは聞いてるんだろうか。
ミシェル聞いてるわよー。
ミケうわびっくりした。じゃあ話は早いですね。そういうことなんですよ。
ミシェル災難だったわねー。でもまあめげないで、がんばってー?
白夜というかこの際だから聞いておきたいが。地図があるのにつけていないことといい、まさかとは思うが人を送り込んでおいて遺跡の奥で始末する気じゃないだろうな。更にまさかとは思うが罠がいっぱいのオモシロダンジョンを見つけた以上、せっかくだから使ってみたいというそれだけの理由で私達を送り込んだのではないだろうな。そして更にまさかとは思うが、よれよれになりながら辿り付いた最後の部屋で宝箱の中から『空気を読まない賢者が現れた!』とかいうオチではないだろうな!
リィナおおお、一息!よく続くねー。
ミケそうなんですよね。正直、この遺跡、何のために存在するんでしょう?
ゼクセア何のため、って?
ミケ本来遺跡というからには、そこになにがしかを守るためとかシンボルであるとか、意味があるはずなのですが。
ミシェルさんの探す本を、守るため安置するために存在するのであれば、この罠の仕掛け方はどうなのだろうと。狙ってきた人を殺すでもなく捕らえるでもなく。笑える範囲内のジョークという感じで…
キャティギャグシナリオだからにゃー。
ミケそれを言ってはおしまいですが!この遺跡を作った人の狙いは何なのか…考えてしまいますね。いえ別にこの状況による精神的ショックから目をそらすために考えてるんじゃありませんよ?
白夜で、本当の所はどうなのだミシェル殿。それぞれ特徴のある場所にいることだし、せめて私達のいる場所がどの辺りなのか知らないか?合流出来ればいいのだが…。そもそも何故同じ場所から落ちて別の場所に落ちるのかが甚だ疑問ではあるのだが、GMに優しいPCとしてはそこは突っ込まないでおいても良い。

ありがとうございます。

白夜もしかしたら壁一枚壊せば通じたりするのか?トカゲミサイル発射準備。
アリヤ何ためらいなく俺様のシッポ掴んでるだっち?!火ぃ吹くぞ!
ミシェルんー、そうねー、多分その仕掛けを解けば、三つとも奥には行ける仕組みになってると思うわよー。がんばってー?
白夜やはりそうか……というか、今さらだが探している本のタイトルも何も聞いていなかった気がするな。賢者の研究施設だったのなら、他にいくらでも本があるだろう。それは一目見てそれと判るものなのか?
「これがその本→」
「「これがその本→」という立て札は本当です」
「「「これがその本→」という立て札は本当です」という立て札は本当です」
という糸井マジック並の親切な立て看板があったりするのか?
マジュールああ、そういえばそうですよね…っていうか、そもそも何の本なんでしょう?ミシェルさんが手に入れたがっているほどのものとは…
白夜直球に聞くがタイトルと装丁と内容を教えてくれ。
ミシェルうーん……
白夜言えないのか?言えないならその理由を聞きたいところだが。
ミシェルオチが先にばれちゃうとつまらないからー。
リィナうわ直球で帰ってきた。
ミシェル冗談よー。装丁と言われてもねー…んー、わからないわー。
白夜わからないのか?自分が探している本なのに?それでは探しようがないではないか。
マジュールまあ、ミシェルさんはこの遺跡にその本があると聞いて調べているのですからね、詳しいことが判らないのは仕方がないですよ。
白夜………そうか。何か微妙な誤解をしていたかもしれないな。
ミシェルでもねー、一つ確実な目印があると思うのー。
白夜確実な目印?
ミシェルその本には、タイトルはないわー。そして、ごくごくプライヴェートな部屋にあるはずよー。
アリヤプライヴェートな部屋…つまり、研究部屋のような、本のたくさんあるような部屋にはそもそも、ないと。
アッシュ目印がないのが目印、というわけだな。
ミケわかりました。とりあえずはこの部屋を脱出して、皆さんと合流するところから、ですね…話はそれからです。
マジュール何があるかわかりませんから、このアイテムは常にオープンにしておきませんか。いつでも別グループと連絡が取れるように。
白夜異論はない。何かあったら声をかけてくれ。
リィナみんな、がんばろーねー!
キャティキャティもがんばるにゃー!マジュールさんが一緒なら千人力にゃー!
     
再び、閉ざされた扉と大量の衣装を前にして途方にくれるミケ。
目をキラキラさせながらそれを見つめるレティシア。
一人思案している様子のアッシュ。


レティシアこ、こんな場所で…ミケと二人っきり?!しかも微妙に何だか脱出不可能?!つまり密室?!そう、二人っきりの密室!そして前にはさあ着やがれといわんばかりのきらびやかな衣装!
これは…これは、そう!私とミケがコスプレして禁断の百合の園を造り上げろという神のお告げね!そうね、そうに違いないわ!
ミケれ、レティシアさん?
レティシア「ミケお姉さま……」「可愛いレティシア…ふふ、もっとこっちにいらっしゃい」「いやっ。お姉さま、二人っきりの時は『レティ』ってよ・ん・でv」「ふふふ、可愛い子ね…レティ…」とかとかとかとか!!

がばっ!と両手を天に掲げるレティシア。どうでもいいけど全部声に出てますよ。

レティシアああっ!神様!ありがとう!私にこんな幸せなチャンスを与えてくださるなんて…!!私達、きっとあなたの期待に応えて見せるわっっ!!

期待してます。

レティシア……はっ?!わ、私また何か……ってあれっ?!アッシュ、いつからそこに?!
アッシュ君らと一緒に落ちてきたのだが。
レティシアえええええっ?!ぜ、全然気付かなかったわ…ちっ
アッシュ何か言ったか?
レティシアな、ななななんでもないわっ?!
ま、まずはここから出ることを考えなくちゃね…
『新たな自分を見つめなさい』っていうのは…これは…これはやっぱり…!
アッシュふっ………
ミケあ、アッシュさん?
アッシュ新たな自分を見つめろ、だと?
ナメるなよ?
唯々諾々とこんなものに従うようなら、天才などと呼ばれるものかよ。
そもそも私は常に新しい。ファンタジー世界でマッドサイエンティストなど、新しいと言う以外に何と言う?
ミケ過去に何人かいましたけどね、科学者。シナリオもあったし。
レティシアそもそも、天才って言ってるのもアッシュひとりだけだしね。
アッシュ少し待っていろ。こんなこともあろうかと、地底戦車を開発しておいたのだ。ぽちっとな!
ミケ綺麗にスルーされましたね…
レティシアな………なに?この音………なんか、ゴゴゴゴって……
ミケ地響き…でしょうか?ど、どんどん大きくなってますよ?!
アッシュ心配はない。私が開発した地底戦車がどんどんこちらに向かっているのだ。
ミケで、でもものすごい大きい音になってますよ!!大きさは一体どのくらいなんですか?!
アッシュそうだな、全長2500メートル、先頭ドリル部分の直径1000メートル!出力は実に27億馬力!構想10年、製作日数延べ6666日、制作費金貨1億枚を費やしたという空!前!絶!後!のまさに地中要塞だ!!動力は秘密!この程度の壁など、たちどころに粉砕してくれる!
ミケアッシュさん一体何歳のときから発明やってたんですかとかああもうどこからつっこんだらいいのか判りませんが、とりあえずサイズでかすぎです!ここに現れた瞬間僕たち潰されちゃいますから!!
アッシュん?心配は要らんぞ。制動距離は地中走行時で約500メートル。誤差±25メートルといったところだ。この部屋の大きさなら……………
ダメかもしれんな?
レティシアは、早く戻してーー!!!

間。

アッシュ仕方が無い。今回は別な手を使うことにしよう。では、これでも使ってみるか。
ミケまだあるんですか…なんです、その虫眼鏡のお化けみたいなのは。
アッシュ超々高集積グレートレンズ!!この遺跡を造ったのが誰だかは知らんが、光を残したのが運の尽き!
これを使えばこの程度の扉などたちどころに焼き切ってくれる!
レティシアや…焼き切る?
アッシュうむ!本が読める程度の灯りさえあれば、焦点温度摂氏1200度程度に集積、増幅できる優れものだ!!岩で出来た扉であればたちどころに穴が開く!唯一の欠点は動作時の酸素消費が少しだけ多いことなのだが。
ミケす、少し………とは?
アッシュうむ。たかだか3万立方メートル程度だ。そうだな、大体この部屋程度なら、酸素は一瞬で無くなることになる。
レティシア死ぬから普通に!!
アッシュ無酸素運動は健康に良いと聞いたのだがなぁ?心配性なことだ。
ミケ健康のためなら死んでもいいというのは矛盾しています!
アッシュ…仕方あるまい。これも使わないとすると……おぉそうだ!
レティシアこ、今度は何…?
アッシュこんなこともあろうかと、○ピーロボットを準備しておいたぞ。
鼻の頭が赤い以外は本人そっくりに姿形をコピーするのだ!
ミケえ、っていうかいいんですかそれ。
レティシア今の若い人に○ーマンが通じるかどうかも危険な賭けよね。
アッシュだが、残念ながら一体しか持ち合わせが無い。お前に使わせてやるからどんな恥ずかしい格好でもさせるがいい。
ミケちょっと待ってくださいなんですかそれ!!
レティシアみ、ミケが二人?!そして、片方のミケが片方のミケに、は、は、は、恥ずかしい格好を……!!!

(花畑の映像とテロップ)只今不適切な妄想が展開されておりますのでしばらくお待ち下さい。

ミケレティシアさん、レティシアさーん?!
レティシア……はっ?!わ、私一体何を…?!
ミケ…どちらにしろ、新たな自分を見つめろ、というからには「自分」でなくてはいけない気がしますが…
レティシアミケっっ!!
ミケはっ、はいっっ?!
レティシアさぁ着て!すぐ着て!!全部着てっっ!!!
ミケえ、あの、ちょっと
レティシアメイクならまかせてっ!!前回の仕事で、メイク術に目覚め始めたの!!
ミケめ、メイクまでするんですか?!
レティシア当たり前じゃない!!服だけ着替えるのをコスプレとは言わないわ!
ミケうわ避けてたのにコスプレって言い切った。
レティシア服着てれば簡単に変身できると思ったら大間違いよ!メイク・髪形・小物の細部に至るまで人様の目に触れるに値するものを完成させて初めてコス!
ミケで、でも僕もレティシアさんもメイク道具なんか
レティシア大丈夫!!メイク道具ならほら、衣装棚の隣に!
ミケマジですかー!!!
レティシアあぁんもぉ、どれからにしようっかなー。ミケは何でも似合っちゃうから迷っちゃうー。そうねぇでもまずはイメージどおりの清純な感じで、女教師とか、十二単とかピンハとか…

女教師は清純なんですか?

レティシアええええ、違うの?!
ミケ僕も違うと思います。
レティシアそ、そうぉ?
うーんでもでも、ちょっとセクシーにチャイナドレスとか緋色の襦袢とか!あ、でも究極、ロリっ子路線でメイドさんも捨てがたいなー、「ご主人様、お呼びですかぁ?」とか言っちゃったりしてもぉぉぉ!!ゴスロリ万歳!
ミケあ、あの、レティシアさん?
レティシアさ、ミケ!着ましょう着ましょう!まずはこれからね!
ミケちょ、ちょっと待ってください、ここは本当にこれを着ないと出られないんですか!?ねぇっ!?正攻法以外でこの罠を突破するという選択肢はないんですか?!
レティシアえ?
ミケいやだからあの、正攻法以外で。他の道を探すとか、魔道で扉を開けるとか。
レティシアあ……そ、そうよね…正攻法、以外で……そ、そういう選択肢も、あるのよね……ぐっすん。
ミケどうですか、アッシュさ………
レティシアミケ、どうし…………

二人が振り向いた先に、まっ白なバレエ衣装を着て口元に黄色いくちばしをつけたアッシュが爪先立ちでポージング。

ミケあ………アッシュ…さん…?
アッシュアッシュ?誰のことだ?それは。我こそはラヴ・スワン!!愛のためにあらゆるものと戦う白鳥の化身!!敵は主に世間体その他だ!
ミケ判りましたから爪先立ちで踊らないで下さい!
アッシュさぁ、貴様らも名乗るが良い。ここで愛の戦隊を結成しようではないか?三人揃えば文殊の知恵とも言うしな、高速増殖戦隊もんじゅ、というのではどうだ?
レティシアさむっ。
アッシュさあ、私は新たな自分を見つけたぞ!我が前に道を開くがいい!

30点。不合格です(ブブー)

ミケ………………
レティシア………………
アッシュ………かくなる上はミシェルにもらったこの魔力中和装置で!!ぽちっとな!
ミケああ、その手がありまし
レティシアきゃあっっ?!な、何?!暗くなったわよ?!
アッシュぬ。これはどういうことだ。
ミケここの明かりを維持しているのも魔力だということですね…それが消えてしまったから、明かりもなくなってしまったと。
アッシュぬぅ…しかしこれで、忌々しいドアの魔力は消えたはず。堂々と開けて行こうではないか。
ミケこのドア、石で出来てるみたいですよ。
アッシュぬ。
ミケ魔術師二人と科学者の非力3人コンビでどうやってこの石の扉を開けろと?
アッシュ……私の発明品で
ミケ却下です。
アッシュでは不本意だが君らの魔法で破壊を…
ミケアッシュさんが魔力を中和しちゃったんじゃないですか。
アッシュ…………。
ミケ…………。
レティシア…………。
アッシュ……仕方がない。戻すか。ぽちっとな。
レティシアあ、ついた……
ミケふぅ…やはりここは、素直にコス………いえ、着替えてあのドアに合格点をもらうしかないようですね…
レティシアそうね!じゃあミケ、早速これを!!
ミケレティシアさん、嬉しそうですね…っていうかこれはどうやって着るんですか…?
レティシアこれはね、ここからこう手を入れて、首の後ろにこっちを回して、………ってああまだるっこしいわ!私が着せてあげるから
ミケんなーっっ?!い、いいです自分で着替えられます!
レティシアああ…行っちゃった。ミケってばテレやさん。

間。

ミケこ、こんな感じですか……?
レティシアっっっきゃああぁぁぁぁぁぁっ!!
ミケれ、レティシアさん?!
レティシアな、なんっっっって可愛いの、ミケ!
ミケは、はい?
レティシアやっぱり私の目は確かだったわ!ミケの清楚さがロリの魅力を存分に引き立ててるわ!あああ私もこんなメイドさんに朝から晩まで奉仕され………ふぐっ
ミケれ、レティシアさんしっかりしてください!
レティシアはっ……!ご、ごめんごめん、つい鼻血が……じゃあ、じゃあじゃあ今度はこれ!緋色の襦袢!
ミケマジっすか?!
アッシュすでに着せ替え人形だな……
ミケこ、こんなんですか…?
レティシアああんもぉ色っぽーい!裾から覗く太腿がたまらないわ!チラリズム万歳!
ミケこんな感じも……
レティシアああんっあこがれのリュウアンドレス~!!ミシェルの背後霊も大満足だわー!!

どうせならリリィとおそろいあたりでどうですか。

ミケそれは全身全霊で遠慮させていただきます。
レティシアじゃあっ、じゃあこんどはこれこれ!ピンクハウスー!!
ミケな、なんなんですかこの装飾過多でやたら重い服は!

以降、延々と着せ替えされ続けるミケ。途中から何かが吹っ切れたのか、ポーズなど取りながらカーテンを開けたりとか。

ミケま、まだやるんですか、レティシアさん……
レティシアそうねー、あまり時間がかかると合流も遅れちゃうし。んーんーんー、どれもいいから迷っちゃうけどー、やっぱりさっきのミニスカナースが一番いいかしら、またこれに着替えてーv
ミケは、はい……わかりました………ところで、レティシアさんは何を着るんですか?
レティシアえ?私?そういえばー……私は何を着るのか考えてなかったわ。
何にしようかなー…ボンテージ…はこないだ着たし…ロリ系は…ひそかに持ってるからコスプレっぽくないし…ウエディングドレス……着たかったなぁ……はぁ……なんか、これを着ちゃうと地の底まで落ち込みそうだからやめとこ。地雷は踏まないに越したことはないのよ。そうなのよ。
どうせなら・・・ミケとお揃いにしようかなぁ。セクシーナースエンジェルズっ!!あなたのハァトにお注射しちゃうゾvvなんてね~。よしっ!そうと決まればお着替えお着替え~♪
アッシュこのラブパワーをxxxxの動力として使うには………
レティシアアッシュ?なにぶつぶつ言ってんの?ほら、アッシュも着替えるのよ?
アッシュぬ?
レティシアさっきの衣装、30点だったんでしょ?やっぱり、3人で衣装合わせてコンボを狙うのがいいのよ!
アッシュなるほど、一理あるな。
レティシアほら、そんな眼鏡してるから30点なのよ。取ろうよ。
アッシュぬ。何をする。私はそれを取られると1センチ先も見えなくなるのだが。
レティシアわ………アッシュって眼鏡取ると美形なのね!何てベタな…
アッシュ放っておいていただこう。
レティシアでも、それでこそ着せ替えのし甲斐があるってもんよ。
うーん…合わせでコンボ狙うとしたら、ナース3人組がいいかもしれないけど…でも、アッシュはキレイ系の顔だってわかったからオトナな雰囲気で攻めたいなぁ。
じゃあ、じゃあ、私たちがナースだからアッシュは女医さんってのはどう?
アッシュむ、女医か?
レティシア白衣にミニスカで、セクシーっていうかエロ?!決め台詞は「あなたのココロのはじめてのおいしゃさん」!
アッシュぬうっ……!!こ……この危機的状況を乗り切るための発明品は……っ?!
レティシアさあさあ早く入ってー!着替えたらメイクだからね、早くねー!
ミケアッシュさん…諦めてください……

そ・し・て。

レティシアセクシーナースエンジェル・力の一号!必殺技はIカップボンバー!あなたのココロの悪いウィルス、私が退治してあげちゃうから!
ミケせ…セクシーナースエンジェル・技の二号です…必殺技は…えっと、ほ、ホワイトガーターフラッシュです……イケナイ患者さんは、このハイヒールで踏んじゃいますよっ?!
アッシュそしてわたしが総帥、レディ・ブラックジャック!!全てを切り裂くこのメスで、お前のハートも…解剖してくれよう…ふっ。

ちっ。ちっ。ちっ。

……お見事です!100点満点、合格です!!

ごごごごごご、という音と共に開く石製の扉。


レティシアやったぁ!開いたわよミケ!きゃーっ!
ミケ…ふぅ………こちらは、完了ですー。あの、何か持ってきて欲しい服とかあったら言って下さい。こうなったらヤケなんで。
ミシェルあー、じゃあリュウアンドレスお願いー。
マジュールわ、私もいいでしょうか、ミケさん……
ミケああもう何でもどんと来いですよこうなったら皆さん全員分僕が見繕って持って行ってあげますよははははは
アッシュさて、扉も開いたことだしこのような服はさっさと脱がせてもらおう。
レティシアえー、脱いじゃうの勿体無いー。

ごごごごごごごご。

レティシアあああああっ、し、閉まっちゃったよ?!アッシュ、早くもう一度着なきゃ!いいじゃないどうせ同じ白衣なんだし!!
アッシュぬううぅぅぅっ、白衣の下にチューブトップミニスカではだいぶ趣が違うと思うのだが仕方あるまい……!ここを抜けるまでは付き合ってやろうではないか!
     
石碑が並ぶ部屋。謎の石碑とメッセージの前に首をひねる3人。

マジュールむぅ…どうしたものでしょうか。ほかに出口があるようでもないですし、先に進むにはやはりこの仕掛けをとかなければならないでしょうけど…
しかし、参ったな、『うた』か…私は音楽方面はそれほど得意ではないんですよ。もちろん、歌が嫌いなわけではありませんし、音楽の知識がゼロというわけではありませんが。
ゼクセアなんなのかしらねぇ。普通に考えて、どれか選んで歌えってことなのよね?
あえて選ぶなら…まぁ、一番楽しそうなのは『まもののうた』よね。今回の依頼は頭より体使いたい気分だし。このばくだん岩の腕が勿体ないし。
マジュールいえあの…先に進むことも考えていただきたいのですが…
あの、みなさん、一緒に考えていただけませんか…?
白夜でかい図体をして甘ったれるな。こちらはこちらで手一杯だ、ゼクセア嬢と君のペットと協力して考えたまえ。
キャティちょっとー!前から気になってたけどペットペットって、キャティはマジュールさんのペットじゃないにゃ!
白夜黙れ萌え専用家畜。意味のないことをわめき散らす前にそこから出る算段のひとつでも考えたらどうだ。
キャティむっきいぃぃぃぃぃっ!!!リヒトだかモナーだか知らないけど、獣人よりそんなにエライの?!
白夜語尾を延ばすな猫になるだろうが。私は特にモナが他種族より優れているなどという愚かな偏見は持たないよ。ただ、萌えオンリー製造マシンよりは人間的にマシであるという確信は持っているがね。
キャティむきゃああぁぁぁっ、むかつくにゃ、むかつくにゃ!今度マジュールさんに何かしたら、キャティが黙っていないからにゃ!よーっく覚えておくにゃ!!
白夜そんなことはその無駄に色気づいた台詞しか飛ばさない口を閉じてから言うのだな。普段からよく喋る人間が黙っていないと言ったところで何の脅しにもなりはしない。
マジュールふ、二人ともやめてください!
白夜さん、すみませんでした。どうしても手に負えない場合はまた通信で声をかけます。そちらはそちらでがんばってください。
白夜了解した。ペットの管理はきちんとしておきたまえ。
キャティむきーっ!また言ったにゃー!!
マジュールしかし…歌ですか………
キャティん・う~ん。マジュールさんったら、そんなに早くみんなのところに行きたいの~?
マジュールえ、きゃ、キャティ?
キャティキャティ、せーっかくマジュールさんとふたりっきりになって超うれしーのにぃ、マジュールさんは早く仕掛け解いてふたりっきりの時間を終わらせたいのにゃ?
マジュールふ、ふたりっきりって、ゼクセアさんが一緒ですよ?
ゼクセアああ、私のことは気にしないでいいわよ。若い二人の邪魔をするのは申し訳ないし、見えないところに行ってるから。
マジュールぜ、ゼクセアさーん?!
キャティさ~っすが、お姉さまは話が早いにゃん♪さ、さ、さ、マジュールさん、キャティといちゃいちゃしようにゃ~♪
マジュールま、待ってくださいキャティ、い、今はこの仕掛けを解くことが優先だと思うのですが…
キャティそんなの、急がなくても後でも大丈夫だにゃ♪そ・れ・よ・りぃ…
マジュールうーん、私としては、ここでイチャイチャするより、この仕事を終わらせてから、日の当たる公園でキャティとふたり人目もはばからずまったりベタベタしたいところなんですが…。
ゼクセアもう、何してるのよ、じれったいわね。
マジュールぜ、ゼクセアさん、止めてくださいよ。
ゼクセアえ、止めるの?ダメよ、女の子がこんなに一生懸命愛を訴えてるんだから、それに応えてやるのが男っていうもんでしょう?
マジュールえ、えええええ?!
ゼクセアキャティ、こっちにいらっしゃい。私がいろいろ教えてあげるから。
キャティええっ、ホントかにゃん?!キャティもオトナの魅力の仲間入りにゃあ♪
マジュールえ、ちょっと、二人とも
ゼクセアひそひそ………
キャティぼそぼそ………
ゼクセアひそひそ………
キャティぼそぼそ………
マジュールあの、ちょっと、二人とも何を相談しているんですか?
ゼクセアほら、マジュールもね………
マジュールえっ、わ、私もですか…………ふんふん………って、ええっ?!なっ…何を仰るんですかゼクセアさん、そんな破廉恥なことはできませんよ!
ゼクセアあら、なぁに?意気地なしね……そんなこと言ってると、こうしちゃうから。
マジュールなっ?!あ、明かりが!ゼクセアさん、松明を消さないで下さいよ!
ゼクセアふふ……暗闇だと人は素直な気持ちになれるのよ。
マジュール何を言って……んなっ!何を…キャティっ!一体何をそんな密着っ…!!
キャティんふふふ~マジュールさーん♪
マジュールいや、その、…あの、2人きりならともかくですね…ていうか何故身を乗り出してワクワクされているんですかゼクセアさん。
ゼクセアあら、だって暗いとよく見えないじゃない。
マジュール見る前提なんですか!
キャティまっじゅうっるさぁ~ん♪
マジュールあ、あの…キャティ、私とて男ですからあんなこととかこんなこととか…発情期よりは多少おとなしくなっているだけでですね…。嗚呼、横顔がかわいい…とか言っている場合じゃなくて!!
キャティマジュールさん、何照れてるにゃ?キャティは全然構わないにゃ♪
マジュールええと、胸、胸当たってま…だめだ、理性が飛ぶ…キャティっ!!

キャティさんに当たる胸はないと思いますよ。

キャティそこ!いちいちうっさいにゃ!
アリヤお前らさっきからなにやってるだらー!!!!
マジュールはっ?!あ、アリヤさん?!
アリヤ回線オープンにしてるから丸聞こえだらよ!まったく、するべきこともせんと破廉恥なことをダラダラと!お前ら金もらって働いてるなら仕事ぐらいちゃんとやったらどうだっち!
マジュールはっ、はい、すみません……!
ほら、キャティ。みんなもああ言ってるから。ゼクセアさんも早く明かりをつけて、ここから脱出しましょう。
ゼクセアあら、残念ね…しょうがないわ。
マジュールさて………気を取り直して、歌、ということですが……
キャティさあ歌いましょう…歌えばいいのかにゃ? いっちばーん!キャティ歌いまーす♪
マジュールええっ?!
キャティみ~つめるキャティ・アイ♪メ~イドプレイダンシング♪み~どりいろにひか~~る~♪ あ~やしくキャティ・アイ♪メ~イドプレイダンシング♪つ~きあかりあびて~ウイゲッチュウ~♪ ネコみみガ~~~ル♪
マジュール…………………
ゼクセア…………………
キャティなんで!なんで!!なんでー!!!多少は予想はしてたけど、ココまで無反応なのはちょっとひどいんじゃないのー!そこの二人!せっかくキャティが歌ったのに、なんで拍手がないの?拍手は!拍手!!
マジュール…はっ?!は、ぶ、ブラボーですキャティ………(ぱちぱちぱちぱち)
ゼクセア………ええと、まあ、いいんじゃない?(ぱち、ぱち、ぱち)
キャティあ!忘れていたにゃ…JASRAC (出)0534400-222

ねえそれって勝手にやっていいんですか。

キャティ知らないにゃ!!
マジュールそうですね……ただ、歌えというのではなく…この石碑が関係しているのだとは思いますが……

マジュール、ごりごりと石碑を適当に動かしてみる。
7つ並ぶ石碑を押したり引いたり。と、突然あたりに鐘の音のようなものが響き渡る。
おどろおどろしい、魔性のものを連想させるメロディ。
そして、あたりに無機質な声が響き渡る。

『まもののうた』


マジュールこ、これは…っ?!

がごん、と、何もなかった岩壁がへこみ、出来上がった空洞の奥からずしん、ずしんと何かの足音。

キャティな、なにごとにゃ…?も、モンスターが出てくるのかにゃ…?!
ゼクセアいよいよ私の出番ね…腕が鳴るわ。
マジュール油断はしないでください……ああっ?!

ようやくたいまつの光が届くところまで姿を見せたのは、マジュールの背丈より少し大きいくらいの、毛むくじゃらのサルのような動物。
3人を認めると、胸をどんどんと叩いて咆哮をあげる。


キャティんにゃああぁぁっ!うるさいにゃあ!

魔物の咆哮が衝撃波のように作用し、3人を襲う。
攻撃どころか、足を動かすこともままならない。


ゼクセアちっ………これじゃ、埒が明かないね…
マジュールよく聞くと…これ、微妙に音が上がったり下がったりしてませんか?
キャティきっと歌を歌ってるんだにゃ!こんなのが歌なんてありえないにゃ!まだジャ○アンのほうがマシだにゃ!!
ゼクセアとにかく、この歌を何とかしないことには…!
マジュールゼクセアさん、私たちがあの歌を何とか止めます!その間に、ゼクセアさんがあの魔物を仕留めて下さい!
ゼクセア何か考えがあるみたいね、わかったわ。
マジュールさあキャティ、「あれ」をやるときがきたよ!
キャティマジュールさん、ついに「あれ」をやるのかにゃ!

キャティとマジュール、手を取り合って魔物をびしっと指さす。

マジュール受けてみろ、キャティと私が小さな石鹸カタカタいわせて帰ってきた4畳半の薄暗い部屋でお金はないけど愛はあるから楽しいの♪とか言いながらイチャイチャモードで創り上げた、愛と青春のデュエットを!!
キャティニャンニャンヴォイスで!!
2人ライヴ・スタート!!

どこからともなく、二人にスポットライトが当たる。
そしてどこからともなく流れてくる派手な伴奏。

このあたりは、深く考えてはいけない。


「2人のLove Power☆MaxHeart」
作詞・作曲 G.M.メグナディーン
歌 キャティ&マジュール


キャティ独りの寂しさ届かない 愛の試練なの?
日付変わるたび募ってく 逢えない日々とこの思い
マジュール毎日毎日すれちがい かなりヤバいけど
そんなことで壊れはしない 2人のLove Power☆
キャティ屋根の上 2人で登って
マジュール交わしたキス はじけるSweet Heart
2人もう怖くない 暗い運命なんて脱ぎ捨てて 空へ

いっそう激しく盛り上がる伴奏。

2人Fly High!! 愛の翼広げて
弱気なんて軽く超える

Fly High!! 別れの季節なんてない
私たちがいる限り
キャティ手をにぎって
マジュール土蹴り上げて
2人向かえ Go!Go!! 愛の国へ

最後は陶酔したポーズを取って、華々しく伴奏も幕を閉じる。

ゼクセア……………
マジュールど、どうだ……っ?!

微妙におとなしく二人の歌を聞いていた魔物、突然暴れ始める。

キャティんにゃああぁぁぁぁっ?!余計に怒らせたにゃああぁぁっ?!
マジュール逃げましょう、キャティ!

マジュール、キャティを抱えて逃げる。
それをかばうように立ちふさがるゼクセア。


ゼクセアでも、ま…あの迷惑な歌はやめてくれたしね。
………覚悟しなっっ!!

ゼクセア、ばくだん岩の腕を振りかぶって地を蹴る。
そのまま魔物に突進していき、魔物の腹を思い切り殴りつける。
ごぐん、という微妙な音がして魔物の動きが止まり、ゼクセアが離れたところでずうんという重い音とともに崩れ落ちる。


ゼクセアふん、手ごたえがないね…できるのはへたくそな歌を歌うことくらい、か。
キャティゼクセアさん、すごいにゃあああぁぁぁ!
マジュールありがとうございます、ゼクセアさん。
ゼクセアどうってことないわよ。むしろ大したことなさ過ぎてちょっと欲求不満ねぇ。さっさと仕掛けを解いて、先に行きましょうよ。
マジュールそ、そうですね……どうやら、この石碑を動かすことで「うた」が発動するようですが…この動かし方によるんでしょうか?

マジュール、またごりごりと石碑を動かしてみる。
と、突然レクイエムのようなメロディーが流れ始め、再びナレーションが。

『かなしみのうた』


マジュールこ、今度は何ですか?!

少年活劇のテーマソングのようなものが流れたかと思うと、脇にある妙に平らすぎる岩壁にパッと映像が映し出される。
荒野を駆け抜ける一陣の風。

タイトルは『超軽装・モーパン刑事』第一話「立ち上がれ!モーパン刑事」


マジュールんなああぁぁぁぁぁぁあああっ?!
キャティど、どどど、どうしたのにゃ?!マジュールさん!
マジュールきゃ、キャティ、こんなものを見てはいけません!ああっ!ゼクセアさんも見ないでください!

マジュール、必死にスクリーンを隠そうとぴょんぴょん飛び跳ねるが、いかんせんスクリーンが巨大すぎる。無駄。

そうしている間にもナレーションが流れていく。

「壮絶なる『あの戦い』から3年……
新たに出現した悪の秘密外食産業組織「B.S.E.(Black Supper of Evil cook)」の魔の手から、世界で虐げられている食材達を救うため、「雅な牛柄装束」に下半身を包んだ、あの漢(おとこ)が帰ってきた!


マジュールしかも、な、何なんですかこのストーリーはっっ!!
キャティにゃっ?!マジュールさんが出てるにゃ!
ゼクセアあなた、いつのまにこんなもの録ったの?
マジュールと、録ってませんよ!!い、一体なんなんでしょう…わ、私の頭の中を覗いてるのか…?!こんな……こんな一番知られたくない過去を……!

「マジュール…ついに…ついにこの時が来た…」
「おやっさん…」
「このモーパンを履き…悪を……悪の手から食材たちを守ってくれ……!!」
「おやっさん…俺、俺、やります……!!」
「マジュール!」


マジュールあああああもうお願いだからやめてくださいい……

マジュール、涙ながらに石碑の一つを動かす。
とたんにパッと止まる映像と音。


ゼクセアあら、終わっちゃった…勿体無い。
キャティもっと見たかったにゃー!!
マジュール勘弁してください……どうしてこんな、私だけピンポイントで悲しみな歌なんですか………

それはまあ、後ろの方のご意思というか。

マジュールぶっちゃけすぎです!!

がっくりと頭を垂れながら、マジュール、その隣の石碑に寄りかかる。
その拍子に石碑が動き、またもやナレーションが響く。

「こうずいのうた」


キャティこ、洪水っっ?!

逃げる間もなく、先ほど魔物が出てきた穴から水がどばどばと流れ込む。

マジュールきゃ、キャティいぃぃぃぃっ!!
キャティマジュールさあぁぁぁぁんっっ!!
ゼクセアくっ………!さっきの理屈なら、この石碑を動かせば、歌は止まるはず…!!

荒れ狂う水を掻き分けてゼクセアが何とか石碑を動かす。
とたんに水の流れは止まり、たまっていた水も見る見るうちに引いていく。


キャティた、助かったにゃ……
ゼクセアな、なんとかならないの、この仕掛け…早く解いちゃいましょうよ……
マジュールそ、そうはいいましても、どんな仕組みになっているのか……
ゼクセア歌、で、7つのもの…でしょ?私、音楽はさっぱりわからなくてね…
キャティ7つかぁ………ん?7つ?
マジュールキャティ、何か浮かびましたか?
キャティあのね、あのね、ドレミファソラシって、7つじゃないかにゃ?!っていうことは、これって、ピアノの鍵盤を示してるんじゃないのかにゃ?!
ゼクセアああ………!
マジュールなるほど!さすがはキャティ!
キャティでしょでしょでしょ!そんでもってぇ、この「ドーナツ」とか「レモン」とかっていうのは、あれの歌詞だにゃ!ええっとほらー、ハウンド・オブ・ミュージック!!

hound〔名〕
1 《しばしば複合語》猟犬(basset, borzoi, dachshund, greyhoundなど);(一般に)犬.
2 《しばしば複合語》《略式》熱中者,…狂
3 《略式》卑劣漢.
〔プログレッシブ英和中辞典〕


キャティだからうるさいにゃそこおぉぉぉぉ!!
マジュールあのキャティ、一応それはサウンドオブ……
キャティだからねえぇっ!ドーナツはド、レモンはレ、なのにゃ!それで、『たびだちのうた』はドーナツ・みんな・そらだから、ド・ミ・ソ!
これとこれとこれを動かせば、ここから脱出できるに違いないにゃ!!
マジュールなるほど!!では、早速……

マジュール、キャティの指示通りに石碑をごりごりとうごかす。
ややあって、ファンファーレのような音と共にナレーション。

『たびだちのうた』


マジュールおおっ、ビンゴですよキャティ!ほら、私達の身体が光っています!
ゼクセア何だか浮いてない?魔法ってスゴイのねぇ……
キャティこれでやっとここから脱出でき…んにゃあぁぁっ?!

光を増した三人の身体がものすごい速さで上に向かって飛ばされ、形容し難い音を立てて天井に激突し、落下する。

マジュール………………
ゼクセア………………
キャティ………………

ややあって、ごごごごご、と開く天井。

マジュールお………遅いです………
     
さて、いよいよ地底湖。がんばりますから最後まで見守っててください。

あちこちにある仕掛けに途方にくれる4人。


リィナさーて、どうしようかー。どれにいけば先に進めるのかな?
白夜一見しただけで判断するのは無理だろうな。手当たり次第にやってみるしかあるまい。
リィナええええっ?!でもでも、罠かもしれないよ?!
白夜罠かもしれないというか、きっぱりはっきり罠だろう。それにどう引っかかるかが美味しいげふんげふん、虎穴に入らずんば虎児を得ずというリュウアンの諺もあることだし、とりあえずは手当たりしだいやってみるのがいいだろうな。
ルナ恐いなぁ…で、でも、何かしてみなきゃ先に進めないですもんね…え…えいっ。(ぽち)
アリヤのわああぁぁぁぁっ?!

あたりを探索していたアリヤの脇を矢が掠めて飛んでいく。

白夜……死んだか?
アリヤ生きとるわボケええぇぇぇっ!!何かいきなりこんなモン飛んできたんですけどっっ?!
白夜天からの恵みものだ。ありがたく食らえ。
アリヤどう考えても人災だっちよー!!ボタン押したから矢が出てきたに決まってるっち!!
ルナええっそうなんですか?!そんな…確かめなくちゃ!
アリヤそこでどうしてもう一回押すんだらー?!

上から降ってくるタライ。

ルナって、きゃああぁぁぁぁっ!何で違う罠が発動するのー?!
アリヤ確信犯だっぷぎゅ!

目をつぶるルナ。ばべん、という爽快な音。

ルナ…あ……れ……?頭、痛くない……たんこぶもできてない……?
白夜大丈夫かルナ嬢。
ルナ………!!あ、びゃ、白夜さ………いえあの、トカゲさんが…というかトカゲさんの顔面が犠牲になって……むしろ強制的に犠牲にさせられたような……
白夜こんなときのために用意しておいた、緊急回避用トカゲバリアーmk2だ。マジで恋する2秒前。
ルナふ、古いです……ああ……も、元に戻ったトカゲさんの顔面でビー玉が転がせそうな感じになってます……
白夜顔面セーフだったな。
アリヤなぁぁぁにがセーフかっっ!!満場一致でアウトだら!レッドカード退場!!
ルナあ、ああ…ケンカが始まっちゃった…お礼、言いそびれたな……
リィナんじゃ、こっちのボタンは何が起こるのかな?えい、ぽちっとな。

しーん。

リィナあれーっ?おかしいな?何にも起こらないよ?
えいえいえい。(ぽちぽちぽち)
レティシアきゃーっ!!足元の地面から筍がお尻を狙ってにょきにょき生えてきたわー!!
ミケうわああぁぁぁっ、ぼ、僕の出口が入り口にー!!
アッシュうむ、これが雨後のタケノコというやつか。
ミケあ、雨降ってませんけどっっ?!
白夜…どうやら向こうで何かが起こっているようだな。つまらん。
リィナえっいいんスかその発言。
白夜ミケの切れ痔の心配は後ですることにして、最後のボタンを押すか……いったい何が起きるんだ…(ぽち)

がごん。壁の一部が凹み、中から真っ白い肌をしたオッサンが十字架にくくりつけられて登場。くわっ!と目を見開くと、妙に高い声で宣言。

『今から出す問題に答えよ!』


アリヤなっ、何なんだら?どきどきするだらね…

【問1】『遊ぶ金欲しさに』『○○を見て自分も』『ついカッとなって』『怖くなって逃げた』という語句を使い自己弁護を完成させなさい。

白夜なんなんだそれは………
ルナえ、ええっと……難しいです……
リィナリィナも思いつかないよ~
アリヤ仕方がないだっちね……むーん………
「遊ぶ金欲しさに、長者番付を見て自分も、漫画家になってみたものの、さっぱり人気があがらず、ついカッとなって、おっぱいポロリを描いたら、下半身もポロれと担当に詰め寄られ、怖くなって逃げた」

ひゅうううぅぅぅぅぅぅぅ………

ルナと、トカゲさん……
白夜貴様にだけは破廉恥のどうのと言われたくないな。
リィナリィナ、アリヤさんのこと誤解してたみたいだよ……
アリヤちっ、違うだら!!俺じゃなくて背後が!背後がこう言えって!座布団確実だって!
白夜見苦しい言い訳はやめるのだな。まあいい、とにかく文は完成させた。どうだ?

白夜、十字架人を振り返る。十字架人、ほわー、という音とともに腕を上げ、マルを作ると思いきや、腕はそれを通り越してバツへ。
ばしゃーっと盛大に上から水が降ってくる。


白夜…十字架にくくりつけられた白い人間が出てきた時点でこうなることはわかっていたがな……
ルナえっえっ、何のネタですか?
リィナあー、ルナちゃん知らないかー。
アリヤ俺様もわからないだら。
白夜それは遠まわしに若い子ぶっているのか爬虫類。ルナ嬢はともかく。
アリヤぶっ、侮辱だら!酷いだっち!俺様は本当にただ知らないだけなのに!
白夜愚かな。土曜夜8時といえば、ひょうきん族派とドリフ派のどちらかに派閥が分かれ、月曜に学校に来たときに両者の熾烈な争いが繰り広げられたものだろう。お前、知らないということはドリフ派だな?
リィナ白夜さん、それ以上言うと年がバレるよ…
白夜心配ない。これを言わせているのはGMだからな。ちなみにひょうきん族派だ。

ドリフも見ましたよたまに。

リィナあっ、まだなんか問題があるみたいだよ。

【問2】 変な顔をしてみせなさい

リィナへ、変な顔ー?!
ルナえ、えぇえっ?!アッチョンブリケですか?!
あ、う、えぇっと、こー?でひょふかあっ?(ぐにょ)
………ははは恥ずかしいっっ!
白夜では私達はいっ○く堂のモノマネをしよう。
アリヤじゃあ俺様はおじいさんの人形役だら。
リィナえっホント?!すごいすごーい!
白夜ではいくぞ………(くわっ)
リィナ顔真似かよ!!
ルナ似てませんっっ!!
リィナしかも文字だけだから何が何だかわかんないし!!

物書き殺しのネタですね。

ルナああっ、ま、負けていられません!次、次は…!
リィナほっぺ引っ張ったまま「学級文庫」とかどう?
ルナい、いやですよそんな小学生のイタズラー!!
リィナじゃあ面白い顔っていうから、にらめっこだ!
ルナはっ、はい!あっぷっぷ!

三分後。

ルナうう……笑わない……
こ、こうなったら!トカゲさんのモノマネいきます!こほん。
トカゲちゃうわああぁぁぁぁ!!がおー!!
白夜すでに本来の目的から逸脱しているな…
アリヤ熱くなると自分を見失うタイプだらね…
ルナううっ……これでも笑わないなんて……じゃ、じゃあ今度はおかめとひょっとこの顔です!(うにゅ)
リィナわぁ、ルナちゃんうまいうまいー!
ルナあ、あの………恥ずかしいのでもういいですか……

十字架人の顔が嘲笑を浮かべる。

「プップー、マジでやってるよ、恥ずかし~い」


ルナえ、ええぇぇぇぇぇっ?!そ、酷いです酷いです酷いです!!「恥ずかしい~」って本当に恥ずかしいですよ!! 皆さん見てらっしゃるのにー!!いえ、確かに皆さんも変な顔しましたけど、でもー!!
白夜どきたまえ、ルナ嬢。私がじきじきに始末する。
アリヤまったくだら。人を小馬鹿にしくさってからに…!
ルナ壁さんなんて、壁さんなんて、自分自身に縛られて身動きも取れない悲しい人生……いえ、壁生のくせにいぃぃぃぃっっ!!
リィナなんだかよくわかんないけど面白そうだからリィナも混ざるー!!

(花畑とテロップ)不適切な残虐シーンのためしばらくお待ちください。

白夜ふぅ…さて。趣味の悪い罠など捨て置いて新たな道を切り開こう。
リィナさわやかな笑みだねー白夜さん。
白夜次に怪しげなのがあの壁にめり込んだような格好をしている大岩だな。あの向こうに何かがあると踏んだがどうだろう。
リィナよおぉぉぉっし、リィナがぶっこわしちゃうぞー!とりあえず、ぱーんち!

ごっ。とやたら生々しい音。しかし、岩はびくともしない。

リィナあれー?壊れないや……そりゃっ、爆破(ボンバー)っっ!!

ぼがーん。小規模爆破。しかし(以下略)

リィナあれ~?うーん、壊れないねぇ………そうだ!
こういうときは、合体攻撃だよアリヤさん!
アリヤが、合体攻撃…ですか?
リィナそ、こうやって尻尾をつかんでー。
アリヤえ?あのちょっと、それはまっ……たぁぁあ待った待った待った!何するだっちー!!!

アリヤの尻尾をつかんだまま自分の体を軸に大回転を始めるリィナ。微妙に竜巻が起こりかけている。

ルナあっ、そんなリィナさん、さすがにトカゲさんを使ったら危ないで……あの、あの、もしシッポが取れたら私に……
リィナいっくよおぉぉぉぉっ!黄龍回転撃(ゴールデン・ハンマー)!!!
アリヤんぎゃあああぁぁぁぁっ!

リィナ、アリヤから手を離し、アリヤはそのままの勢いで岩に激突。
ごぐわっ、という鈍い音を立てて岩が壊れ、元の姿に戻ったアリヤが下敷きになる。


リィナやったぁぁっ!びっくとりぃ~!!
ルナい、痛そう……でも、壊れてよかったです。で、シッポは………あ、取れてないですか。
アリヤお、お前ら………俺様を何だと思ってるっち……
白夜何とも思っていないとしか言えないな。とっととどのでかい図体をどけろ、トカゲ人間。
アリヤ元に戻ったら戻ったでトカゲ人間呼ばわり?!おのれ貴様そこになおぶぎゃあぁっ!
白夜この奥は空洞になっているようだな。
アリヤ俺様を踏み越えて行くなっちー!!
白夜この奥が出口になっているのか、それとも何か………ぬおっ?!
ルナああっ?!お、奥からむっちりした大きなお尻のオブジェが白夜さんの顔面を直撃?!
リィナなんで古代遺跡で尻??!っていうかルナちゃんのセリフが説明くさい!
白夜おのれ、私の美しい顔に何を押し付ける!!
リィナうわ自分で言ったよこの人!
ルナ大丈夫です、美尻ですから!!
白夜何だ美尻って?!というかそれはやっぱり「びしり」と読むのか?ムチで打たれてるみたいだな。
アリヤうーむ、肉体的な衝撃は少ないだらが精神的なダメージは計り知れないトラップだっち…!
ルナ一部カビて蒙古斑みたいになってます…

美尻を掻き分けて中に入っていくと、先は行き止まり。倉庫であるらしく、なにやらガラクタめいたものがごろごろ置かれている。

白夜なんだ、出口ではないのか。しかしいろいろ役に立つものはありそうだな。
アリヤ剣もあるだらねー。しかし、うさんくさそうだっち…
白夜剣といえばお前だろう。使え。
アリヤ…使うったって、俺は今こんなだし元に戻っても剣あるだら。
ルナじゃあこうすればいいですよ、トカゲさん!
アリヤな、なにするだっち!

ルナ、怪しげな剣をぐるぐるとアリヤのシッポに巻きつける。

ルナこれでOKです!ふう……
アリヤ何いい仕事したみたいな顔してるっち!重いし!危ないし!飛びにくいし!つーか絵的にどう考えても無理だっち!ほーどーけー!
白夜うわっ!飛び回るな馬鹿!危うく危うかっただろう!
リィナもう少しでアリヤさんの尻尾からすっぽ抜けた剣が脳天割るところだったねー、白夜さん。
白夜リィナ嬢のセリフも充分説明臭いぞ。
アリヤはぁやっと抜けただっち!
ルナああ、壁に刺さったこの剣…抜けなくなっちゃいましたね……
リィナこうして封印された剣が伝説になっていくんだねー。
白夜封印なのか?これが……
ルナえーっと…他には何か……
はっ。こ、これは……覆面…?なんだかピンク基調でずいぶんと可愛らしい…よいしょ。う。ちょっとぶかぶかですね
リィナルナちゃん何やってんの…?
ルナはははははははいっ?!あ、え、あの、何やってるかといいますと…その、ちょっとした遊び心というかいいいいえっ!遊んでないです!!えっと…り、リングネームが「ルナ」なので!!リング上で戦うお月様なので…っ!!
リィナる、ルナちゃん大丈夫?っていうか覆面とったら?
ルナ…あ、う、すいません、おとなしくしてます…。
白夜しかし、ここの剣は全てあんな感じのものなのではあるまいな……ミシェルさんはに聞けば知っているのか?
ミシェル呼んだー?
白夜うわびっくりした。ここの剣は役に立たないものばかりなのか?中の情報はあまりわからないかな。
ミシェルうーんそうねぇ、エクスカリビャーという名の三角木材とかヒライ剣とかいろいろあるみたいだけどー。
白夜もうどこからつっこんでいいのやら。
ミシェル依頼品と○井賢って似てると思わないー?

そろそろストプラネタやめとかないとファンから闇討ちされますよ。

ミシェルでもねー、そこにある最強のお勧め品はー、多分その辺の意味ありげに盛り上がった岩に刺さってると思うんだけどー。
白夜これか…?何だ、何か書いてあるぞ。『我に従え、さもなくば抗え』……?
ミシェルそう、それこそが、選ばれし者だけが手にすることが出来るという『天界魔剣・ゴッドファング』ー!!
リィナうわうさんくさっ!!
白夜魔剣なのに天界なのか?!そして神の牙なのか?!さらに何だかどっかで似たようなのを見たぞ?!

具体的には「愛し君へ」の「モンテ★パパヤ」のおまけで。
ちなみに元ネタは小田原城に売っていた素敵なおみやげ物です。


ルナそして二つの剣が合体すると世界真剣とかになるんですね…
ミシェルさあ、あなたにこのゴッドファングが抜けるかしらー?やってみてー?
白夜なんだ、本当に私がやるのか?だいたい剣使いでもない私に剣が抜けるはずがぬおぉぉぉっ?!
リィナんきゃあぁぁっ?!びゃ、白夜さん何するのぉっ?!
白夜わ、私ではない!剣が勝手に!
リィナやあんっ、いつもはこんな剣簡単に避けられるのにぃ、今のでリボンが切れちゃって力が出ないよぉ…
ルナそれここだけの設定ですよね!
アリヤああっ何と言うことだら!白夜が欲望の赴くままに剣をふるい、今若き婦女子の洋服を一枚また一枚と切り裂いているだっち!この男の風上にもおけないモナーが!
白夜お前まで語尾を延ばすなトカゲ人間!だからこの剣が勝手にやっている事だと言っている!
リィナやっ、ちょ、やめてよ白夜さーん!
ルナ白夜さんはワイルドなプレイがお好きなんですね…
アリヤああっ!ついに部屋の隅まで追い詰められた2人は涙を頬に観念したように目を瞑り!『観念したようだな』と白夜は呟くとおもむろにズボンのベルトに手を!!
白夜そこのトカゲ!!ある事ない事ベラベラと喋るな!!通信機がオープンになっているのだから会話が他に筒抜け―――がふはぅっ!!
あなたがそんな人だと思いませんでしたわ!私がいない時に若い子に手を出すなんて、くらいなさい新妻エルボー&若奥様バックドロップ&人妻腕ひしぎ十字固め!!
白夜ぎゃああああ!
リィナ人妻とか新妻とかつくと無駄にエロいよね…
ルナ考えすぎですリィナさん…

面白いようにダメージを食らった白夜の手から、剣が転がり落ちる。

ルナあ、剣が…!は、早くこの剣を戻さなくちゃ…
リィナだ、ダメだよルナちゃん、その剣を持っちゃ!
ルナえ、えええきゃあああ!
アリヤな、何をするんですかルナさん!
ルナわ、と、トカゲさんごめんなさいっっ!身体が、身体が勝手に動くんです!体が勝手に尻尾を切り落としておまじないの薬に使おうとするんです…!!
アリヤ何か黒いこと考えてるだらよこの人!!
ルナえっ!そ、そんなことないですよ!ちち違いますっ、剣がトカゲさんを狙うんです…!
えっと…こ、この剣きっと、トカゲさんに恨みが…!そうです!!きっと恨みがあるんですよ!!「俺より輝きやがって」とかそういう…!!!
アリヤんなことあるかあぁぁぁ!!!
ルナ大丈夫です、あの、痛くしませんから!!一発でスパッと落としちゃいますからー!!
アリヤ全身全霊でお断りだっち!大体なんでまだ覆面かぶってるにら?!
ルナそれは今関係ないじゃないですかーっ!! なんていうか、その、尻尾が切り落とされる瞬間を直視したくないんです!!
アリヤ流血前提?!勝手なこと言うなっちー!!
ルナかか勝手じゃないですッ!!私はリング上では不敗のレスラーなんですーーーっ!!
アリヤわけわかんねえぇぇぇぇ!!!

ルナ、アリヤに斬りかかろうとしてよろけて壁に剣が突き刺さる。

ルナうぅっ!!壁に、剣が、刺さっ、ちゃい、まし、た…っ!!
よ、い、しょ…っうきゃぁぁっ!!
リィナルナちゃん、大丈夫?!
ルナ痛たたた…抜けたけど手から離れちゃいました…
も、もう一回戻して来…あ、はい、すいません、おとなしくしてます…覆面も返してきます…

で。

白夜いやひどい目にあった……気を取り直していこうか。残るはこの湖と、湖の上に空いている穴だが。
アリヤでっかい穴だらねー……先は暗くて見えないだら。ちょっと行ってみるだっち。
リィナえーっ、リィナたちは?
白夜この中で飛べるのは私とトカゲだけだから仕方がなかろう。少しここで待っていてくれ給え。
ルナあのっ…!と、トカゲさん…!!
アリヤはい、なんでしょう?………………ああ、はい。………ええと。さっきから役に立ってないので連れて行ってください。と言いたいそうだら。
白夜?そうか。だがお前がルナ嬢を抱えて飛ぶのは無理だな。仕方ない。少し失礼するよ。

白夜、ルナを横抱きに抱きかかえる。

ルナ………!!!!
アリヤわ、わわわ、何をするんですかルナさん、私も飛びますよ!
ルナわ、私を一人にしないで下さいトカゲさんっ……!!

結局、白夜はルナを抱き、ルナはアリヤを抱いて飛ぶことに。

白夜何故私は飛べるトカゲを抱えていなければならないんだ…
アリヤ仕方ないだら、ルナさんが離してくれないだっち。
ルナ………(ぼそぼそ)
アリヤほら、お前がそんな事言うから気にして謝ってるだらよ
白夜何なんだ一体…
しかし、なにやら妙に気持ち悪いな。壁に小さな穴が幾つも空いている…

ふわふわと飛んでいった白夜たちを見送りながら、手持ち無沙汰げなリィナ。

リィナむーん、暇だな~…リィナも何か探してよっかな……って、え?なんか今ぴちって音しなかった?
白夜んなああぁぁぁっ?!穴からいっせいにコウモリが!
リィナあーっごっめーん!なんか動かしちゃったみたい!
アリヤごめんで済んだら自警団はいらなわぷっ!だぁっ!やめるだっちよー!!
リィナみんなーっ!今助けるからね!!せーのっ、フレイムボンバーっ!!
白夜うわあぁぁっ!何をする、殺す気か!!
リィナあーっごめーんっ!ど、どうしようどうしよう、っそうだ、ミシェルさんからもらったフルート!これで動物を操ればいいんだ!レッドバット、カモン!!

リィナ、魔法のフルートを構え、吹き始める。吹くのに慣れていないので微妙な演奏。


コウモリ、悪化。


ルナきゃああぁぁぁっ?!
リィナあ、あれえぇぇっ?!
白夜いくら音楽スキルがなくても吹けると言っても、練習しなければ拍手は貰えないんだぞ!楽譜練習をし過ぎて解釈が疎かになってセレクションで一位になれなかった事もあるが!フルートなんて音を出すのも難しい楽器を選ばず、リコーダーにしておけばいいものを!

何の話ですか。

ルナびゃ、白夜さ、大丈夫で…きゃああぁっ!
白夜ルナ嬢!くっ……!!

コウモリの総攻撃にあい、3人、あえなく落下。下に広がっていた湖に落ちる。

リィナきゃーっ!三人とも大丈夫っ?!
白夜ぐぼがばぶぎゃあぁぁっ!
リィナええええっ?!な、なんか面白い模様のタコが白夜さんを振り回してるよー?!
ひ、光ってるからちょっとペンライトみたい………ぅぷっ。
アリヤな、何とか助かっただら………ごふっ。けほけほ。
ルナけほっ、けほ、と、トカゲさん、あ、ありがとうございます…岸まで引っぱってくれて……
アリヤいや大したことないだらよ。無事でよかったっち。
リィナ二人とも大丈夫?!
アリヤ大丈夫?!じゃないだらよ!誰のおかげでこんなことになったと思ってるっち!
ルナきゃあああっ!と、トカゲさんトカゲさん!びゃ、白夜さんが、白夜さんがペンライトみたいに面白いくらいに振り回されてます!!
アリヤな、何だらあの格子模様の派手なタコは?!
ルナこ、このままだと白夜さんが!トカゲさん、何とかしてください!!
アリヤちょ、ちょっち待つだらよ……も、もう体力が……
リィナじゃあリィナがこの笛で!
ルナそれだけは切実に辞めてください!
リィナそ、そぉ?ちぇっ………
ルナど、どうしましょうどうしま……あっ!そ、そうだ、ミシェルさんにもらった魔物と話が出来る薬がありました!

誰かが止める隙もなく、ルナ、道具袋から取り出した薬を一気に飲み干し、白夜を振り回しているタコに声をかける。

ルナ…えっと、こんにちは…タコ、さん?
ッきゃぁああ、ごめんなさいごめんなさい!!
あ、え、あの、「タコだタコだって言うんだけどぉーあたしイカなんだよねぇー」だそうです・・・え、ギャル口調?は、そういえば、若若しい?言葉遣いのタ…イカさんですね。
あ、はいっ!はい、はい…えー、「証拠にするから足の数数えてくんない?」って?
マジでぇー?私が足の数えんのぉー?
リィナ…なんかだんだんルナちゃんに口調うつってない?
アリヤそ、そうですね…
ルナ…ってなんですかこれ?!いやああぁぁっ!
く、口調がっ!! 口調が移ってるんですけどー!!マジありえないーー!!!
いやあぁぁぁっ!!こんなつもりじゃっ!!こんな…ううう…。
リィナる、ルナちゃん落ち着いて!
ルナうー…とりあえず足数えんねー? 1,2,3・・・きゃー!マジだー!!イカじゃん、10本あるよ。
にしても、何で私達捕まえたのさー、食べる気?絶対おいしくないんですけどー。
あ?
「光ってるから気になって掴んじゃっただけ」ー?
ちょっとぉ、気になるってどういう…え、そういう意味じゃないー?
「足が2本しかないようなオトコはありえない」ー!?
ちょっとちょっとォ、多けりゃ良いってモンじゃないっつのー!
白夜さんの悪口とかやめてよー、マジ腹立つんですけどーっ!!
アリヤ完全に染まってますね…
ルナ…あぁ、いちいちためらってたら話が進まないとは言えすっかり慣れてる私がキライです…。あぁぁっ、もー、どーでもいいしぃ!ふっきれちゃえぇっ!!

タ…もといイカは白夜を解放し、ルナ、イカと数分間会話。

ルナえー、でも、イケてんじゃん、チェック柄のイカとか今時いないしぃー?
アハハ、イカさんウケるー!!もう、3人ともも聞いた!?今チョーウケる事言ったんですけど!! あ…そっかぁ、私しか薬飲んでないからわかんないんだっけー。
そろそろ本題いっとく?うん、えっとさぁー。私らこっから抜けたいんだけどぉー。え、何?オススメの場所知ってる?マジで?マジ良いの?
リィナ………ぁ、なんか脱出できそう…?
ルナなんかぁー、イカさんが連れてってくれる…そうです…って、あ、も、元にもどったっっ!!…うぅぅ、恥ずかしかった…
アリヤ結構楽しんでおられたようですが。
ルナそ、そそそそそそんなことないですっっ!!
リィナ白夜さん大丈夫~?なんか、脱出できるみたいよ?
白夜っ誰のせいでこんなことになっていると……一応大丈夫だ、話は聞いていた…それで、具体的にどうやって?
ルナあ…あの、とりあえず足に掴まったら連れていって下さるそうで…
白夜何。ということは水の中を行くということか。
リィナうーん、水路かぁ…みんなびしょ濡れになっちゃうね…そうだ!白夜さん、アイテム袋貸して!
白夜アイテム袋というと、ミシェルさんにもらった望んだ物が取り出せる袋か?
リィナそう!水路なんだから、潜水服を考えて出せばいいんだよ。(がさごそ)よぉし出来た~♪
アリヤなるほど、一理ありますね。
リィナみんなの分も作ったよ!ほらっ!
ルナえ、ええっ、なんですかこれ?!
リィナ白夜さんがアザラシのタ○ちゃーん。ルナちゃんはカエルさーん。アリヤさんはウーパールーパー!リィナはピンクの河童~!
白夜何なんだそのチョイスは………
ルナアザラシは私なのに…
リィナえっ、こういうのが可愛くていいでしょ?んじゃ、イカさんに足引っぱられますかー!!
アリヤやれやれ………
     
石造りの壁に魔道の明かりが灯る通路。
傍らには人工と見られる大きな水路。イカに連れてこられた白夜、アリヤ、ルナ、リィナが潜水服を脱いでぜえぜえと息をしている。


白夜潜水服と言っても濡れないだけで快適さとは程遠いな。……大丈夫か、ルナ嬢。
ルナはっ?!……と、トカゲさんっっ!!
アリヤのわっ!いきなり引っ張るなっち!………あー、その、大丈夫らしいだらよ。
白夜…いつも思うのだがどうして貴様がいつもルナ嬢を代弁するんだ?
ルナ…………っ!
アリヤあー、特に他意はないっち。気にすることはないにら。

白夜、少し厳しい表情をしてしばらく考える。

白夜わかった。もういい。
ルナえっ………?

白夜、立ち上がってすたすたと先に行ってしまう。呆然と見送るルナ。

ルナそんな…私…嫌われちゃったんだ…。あんまりにもウジウジしてるから…。
そうだよね、考えたら、白夜さんの奥さんってはっきりした方だったし… あぁぁぁっ、私のばか!!どうしてちゃんと話ができなかったのーっ!!
アリヤんのおぉぉぉっ!!俺様を握りつぶすなっち!!
ルナ…う…うぅっ、トカゲさあああああぁぁぁぁぁぁんっ!!
今のってやっぱりあの、あれですよね!?私、私、あの、わ、う、わーーーーん!!
アリヤあ、あの、ルナさん、落ち着いてください。
リィナルナちゃん、泣いちゃダメだよー!もじもじしてるのはいいことじゃないってリィナも思うし…そりゃ、白夜さんには花さんがいるけど…とにかく、気持ちはガツンと伝えないとね!
ルナやっぱり私みたいにウジウジしたのって駄目なんでしょうか!?もっとこう豪快な感じの女性が良いんでしょうか…っ!?
やっぱりあの時ミシェルさんに「鼻から牛乳を飲んでも痛くならないアイテム」を作ってもらっておけば ユーモアを発揮できて少しは好かれたんじゃ…
リィナいや、それはさすがにひくんじゃないのかなぁ。ていうかユーモアはすでに充分すぎるほど伝わってると思うよ。
ルナまさか!!今より酷い状況なんてありえないですー!!
アリヤ何言ってるのかさっぱりわかりません、ルナさん、落ち着いてください…
ルナですから!!やっぱり鼻から牛乳は大切だったんですよーーーーーっ!!

支離滅裂になっているルナはさておき。
白夜が石造りの道を進んで行くと、奥から聞き覚えのある話し声が。先へ進んで行くと、少し開けたところに出る。そこに、すでに他のメンバーが集まっている。


白夜おお、何とか合流できたようだな。
ミケ白夜さん!ご無事でよかったです。
白夜……………ミケ、他人の趣味にとやかく口を出すつもりはないが…
ミケ似合いますか?似合うなら良いです。あはははははは。
白夜黙れこのパンチラ。
ミケパンチラ?!み、見えてますか?!
白夜美少年が美少女ぶって。どこのジャンルに向けて発信しているんだ。萌えと言って欲しいのか?
ミケううううう………
ゼクセアまあまあいいじゃない白夜、ミケは女の子なんだし。
白夜ってゼクセア嬢も何という格好をしているんだ。
ゼクセアこれ?なかなか奇抜でしょ、大人の身体に子供の服。
白夜いや、いい年をした女性が幼稚園スモッグというのは奇抜を通り越して特殊な趣味だと思うんだが…私が訊いているのはそういうことではなくてだな。
ミケというかゼクセアさん、今聞き逃せない一節があったんですが。
ゼクセアえ、何?
ミケ僕は、男、ですけど?
ゼクセアええ?またそんなこと言っちゃって。そんな可愛い男の子がいるわけないじゃない。ちょっとハスキーな声しただけの女の子でしょ?
ミケ証拠見せないとダメなんですか…?とにかく、僕は男ですんで、お間違いなく。もう誰にもつっこまれなくなった設定だと思ってたのになー……
白夜女顔美形ありがちの話はいい。なんなんだこのマニアックな服のチョイスは。
ミケ僕が持ってきたんですよ、皆さん服が濡れて大変そうだと思いましたんで。
白夜爽やかな笑顔だな。そうするとあそこで牛柄のメイド服を着てうずくまってる図体のでかいのと同じ服着てるペットも君のチョイスか。
マジュールよりによって…よりによって私の知られたくない過去を2つも盛り込まなくても……
キャティマジュールさんどうしたにゃ?キャティはこれ可愛くて好きにゃ♪
ミケいやー、マジュールさんのサイズに合うのがあれしかなくてですね。
白夜爽やかな笑顔は確信犯にしか見えないな。
ミケ白夜さんにもお持ちしたんですよ。服、濡れてますよね。向こうに皆さんもいらっしゃるんでしょう?まずは着替えて体勢を整えましょう。
白夜その笑顔が怖いが…確かに服は濡れているしな。向こうのみんなにも着替えを渡してこよう。
ミケいってらっしゃいませ~。

10分後。

白夜だからなんなんだこのテカテカしたノースリーブ臍出しと短パンは?!私に風を受けて踊って歌って欲しいのか?!
ミケいや、白夜さん光りますし。うららスーツっていうんですよ♪
リィナミケちゃん、動きにくいよこれ…
ミケお若い女性なのですから、慎み深い格好をした方がいいと思いますよ…ナノクニに伝わる十二単という装束だそうです。
アリヤこれは何の嫌がらせだら…?つーか今俺様は着れないっち!
ミケあー…人間用だったんですが。緋色の襦袢。人間の時の服もこれくらい結構きわどくありません?
ルナあ、あ、あ、あの、こ、これ、どうしても着ないとダメですか…?
ミケおおー。女王様ルックですよ。これで愛する男性を従えて下さい。まぁ普段は赤いマントと眼鏡で隠しておけばいいですけどね。ここぞというときにマントを脱いで暴走した男性を鎮めるのです。

それも古いな。

まぁとりあえず合流したところで、先に進むことに。


マジュールだいぶ深くまで来ましたが…結構しっかりとしたつくりですね。よほど重要な研究をしていたんでしょうか……
ミケそうですね、構造も緻密に計算されているようですし…まあ、罠は微妙ですけど…
レティシアあ、ねえねえ、ドアがあるよ。ここじゃないかな。

奥のドアを開けると、そこは書庫のようだった。所狭しと本棚が立ち並び、棚に納まりきらない本があちこちに積まれている。
中央には、作業机らしい割と大きな机。ここにも本が詰まれており、中央には書類。ずいぶん古いもののようで、かなり劣化している。


リィナうわぁ……!すごい本だね!
白夜ずいぶん色んなことを研究していたようだな。「エレメントが魔道力学に与える力を考える」というものから……「長ネギの茎に潜む霊的驚異」?何だこれは。
ゼクセアミシェル、ここにはあなたの探しているものがないのは確実なのね?
ミシェルええ、書庫に置くような本じゃないからー。その中は探さなくていいと思うわー。
アッシュでは、ここにあるものは自由に持ち帰って良いのだな?
ミシェルそうねー、私の探すものはそこにはないからー。
キャティでもぉ、ここに来るまで一本道だったし…この部屋に他に出口はないよー?そのプライヴェートなルームってどこにあるのにゃ?
ミシェルうーん、どこかに隠し扉とかないかしらー?探してみてくれないー?
アリヤ隠し扉ですか?そうですね、少し探してみましょう……
ルナほ、本棚とか…実はどんでん返しになってたりしないでしょうか?!こういうの、実は横に動いて隠し扉とか隠し金庫とか裏ビデオがぎっしりとか、そうに決まってます…!

各自、部屋のあらゆるところをごそごそと探し始める。

白夜しかし、何年前のものなんだ、これは……机の上もずいぶん散らかっているが…何の論文を書いているのか…ん?
ミケどうしたんですか、白夜さん。
白夜この論文…………ここの主が書いたものらしいのだが、ミシェルさん。
ミシェルはいー?
白夜論文の執筆者の名前が……

 ヒューリルア・ミシェラヴィル・トキス と書いてあるのだが。

ミシェル……………………
白夜この遺跡にいた賢者というのは、ミシェルさんのことなのか?
ミシェル……………………
白夜ミシェルさんが探しているのは、ここの賢者の残していったものだと言った。だが確かに、その賢者が自分でないとは一言も言っていない。
ミシェル……………………
白夜我々は要するに、貴女の忘れ物をここに取りに来させられたと、そういうことなのか?
ミシェル……………………なお、この通信機は自動的に消去されるー
白夜逃げるなあぁぁぁっ!!のわあっ!!

ぼん!と爆発する通信機。

ミケけほっ、けほ………ちょ、ちょっと、どういうことなんですか…!

と、どこからともなくビムビムビムビムと警報音が鳴り響く。

「室内で火気確認。侵入者あり。侵入者あり。直ちに排除します」


ルナえ、えええぇぇぇぇぇっ?!
キャティまぁじでえぇぇぇ?!

がすん。がたん、どたん、ばたん。
本棚が高速で折りたたまれ、がしゃんがしゃんと音を立てて壁が出たり引っ込んだりしていく。
ごごごごご、と床が揺れ、机の上の本が全てバラバラと落ちる。
ごしゃん、がしゃん、ぐわしゃん。
今やちょっとしたホール並の広さになった書庫の奥の広い壁が変形していく。
左右からは大きな手のひら。
中央には顔。
ゴツゴツとしたレンガで出来た不気味なゴーレムが壁から突き出ているような感じ。
カーソルはきっと「警報装置・左腕」「警報装置・右腕」「警報装置・本体」とか。

「侵入者は、100秒以内にこの遺跡を脱出しなさい。さもなくば抹殺します」


アリヤできるかあぁぁぁぁっ!!
ゼクセアどうやら、戦うしかないようね…ふふん、腕が鳴るね!
ルナほ、ほ、ほほほほんとに戦うんですかあんなお化けみたいなの無理に決まってます私ここで死ぬんだわパトラッシュ何だかとっても疲れたよああああ…

果たして冒険者達は、きっちりボケて………いや。
行く手に立ちはだかる理不尽な警報装置に打ち勝つことが出来るのか?!
そして、ミシェルの「忘れ物」とは一体何なのか?!

「賢者のわすれもの」次回堂々完結!!
そして、伝説は繰り返される………






…いやもう勢い以外の何で書けっていうんですがマジ。

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