世界の構成

この世界は、絶対神ミドルヴァースと、混沌神マターネルス、そしてそれに付き従う多くの神々によって作られ、管理されています。
ミドルヴァースの下には、火、水、風、土、太陽、月の6大官神がいて、そのまた下にそれぞれに従属する下級神族。
マターネルスの下には、闇、死、殺戮、絶望の4大破壊神がいて、そのまた下にそれぞれに従属する下級神族。
ミドルヴァースは「存在を生み出し、維持すること」を、マターネルスは「存在を破壊し、無に返すこと」を目的とし、互いの対立と均衡でこの世界は成り立っています。

神々は「世界」に自らの力をもたらしたり、「世界」の様子を見ることはできますが、直接「世界」に干渉することはできません。
そこで、ミドルヴァースが世界の維持・管理を目的として作った種族が「天使」です。
神の力によって作られた彼らは、当初は神の命に従い行動していましたが、世界の生物よりもはるかに強い自らの力に驕り、神に逆らう天使たちが現れました。
もちろん、彼らの力が神に敵うはずもなく、天使たちは神に負けてしまいます。このうち、悔い改めたものは神に許され、なお反抗したものは神の罰を受けました。

神に許された天使たちは、「世界」と隔離された場所に天使たち専用の世界を与えられ、そこに監視者を置くことで天使たち自体も管理・統制されることになりました。この世界は「天界」と呼ばれ、神に派遣された監視者は「大天使」として、天界で最も強い力と権限を持って天使たちを統治しています。

一方、神に罰を受けた天使たちは、神を憎み、対立する混沌神に庇護を求めました。
混沌神は、罰を受け異形の姿となった彼らを庇護し、彼らのための世界を作りました。この世界は「魔界」と呼ばれ、異形となった天使たちは「魔族」と呼ばれるようになりました。

こうして、「世界」とは隔離された次元に「天界」と「魔界」が出来上がったことで、これらの世界と区別するためにもとあった世界は「現生界(げんせいかい)」と呼ばれるようになりました。

絶対神の命を受けた「天使」たちは、世界の維持を。
混沌神に庇護された「魔族」たちは、世界の破壊を。
直接現生界にもたらすものとして対立しています。

神族

神族の階級図

  • 絶対神 ミドルヴァース
    • 火の神 ガルダス
      • 武具の女神 エミリアス
    • 水の女神 フルー
      • 黄泉の女神 イマナ
    • 風の神 ファルス
      • 愛の女神 リーヴェル
    • 大地の女神 ディーシュ
      • 武神 グルグス
    • 太陽神 ルヒテス
      • まどろみの神 レプソル
    • 月の女神 ムウラ
      • 星の女神 ストゥラミア
  • 混沌神 マターネルス
    • 闇の女神 ライレミア
    • 死の神 トート
    • 殺戮の神 ガナ
      • 欲望の女神 ナルドモーラ
    • 絶望の女神 フェアフェル
  • 時間神 ミヌ=ティミス(中立)

絶対神とその従属神

絶対神ミドルヴァース

混沌の海の中に世界を作り上げ、維持・管理をしている神。世界の安定した発展と維持を目的としている。
短い銀髪に緑の瞳、銀色の鎧を纏った男性神として描かれる。

火の神ガルダス

絶対神ミドルヴァースに従属する6大官神のうちの一神。
赤褐色の肌に燃ゆる髪をもった男性神として描かれる。

武具の女神エミリアス

火の神ガルダスの従属神。炎によって錬成されるすべての武器を司る。
大きな斧のような武器を構えた勇壮な女性神として描かれる。武神グルグスの妻とされる。

水の女神フルー

絶対神ミドルヴァースに従属する6大官神のうちの一神。
慈愛に満ちた微笑みを浮かべ、水色のドレスを纏った女性神として描かれる。

黄泉の女神イマナ

水の女神フルーの従属神。フルーによって管理される魂の世界の門番。
大きな鍵を携えた老婆の姿で描かれる。

風の神ファルス

絶対神ミドルヴァースに従属する6大官神のうちの一神。
白い肌に整った容貌、緑色の風の衣を纏った男性神として描かれる。

愛の女神リーヴェル

風の神ファルスの従属神。もとは、特定の人間に力を送り続けたせいで天界を追放された天使だが、その話が元で愛の女神として親しまれるうちに神格化した。羽根のついたリュックを背負い、エレメンタリーの制服のような服を着た幼女の姿で描かれる。

大地の女神ディーシュ

絶対神ミドルヴァースに従属する6大官神のうちの一神。
褐色肌で目を閉じ、岩に埋もれている女性神として描かれる。

武神グルグス

大地の女神ディーシュの従属神。戦いの神。
筋骨隆々で黄金の鎧をまとった男性神として描かれる。武具の女神エミリアスの夫とされる。

太陽神ルヒテス

絶対神ミドルヴァースに従属する6大官神のうちの一神。
金色に光り輝く体を緩やかな白い衣に包んだ、剃髪の男性神として描かれる。月の女神ムウラの夫とされる。

まどろみの神レプソル

太陽神ルヒテスの従属神。常に横たわり目を閉じた美しい男性神として描かれる。

月の女神ムウラ

絶対神ミドルヴァースに従属する6大官神のうちの一神。
銀色に光り輝く肌と銀色の長い髪を持つ女性神として描かれる。太陽神ルヒテスの妻とされる。

星の女神ストゥラミア

月の女神ムウラの従属神。全身にキラキラとした光を纏った少女の姿で描かれる。

混沌神とその従属神

混沌神マターネルス

この世界が生まれる前に広がっていた混沌の海を統べる神。世界を再び混沌の海に戻し、静かな眠りにつかせることを目的とする。
白い肌に金色の瞳、波打つ長い漆黒の髪を持った女性神として描かれる。

闇の女神ライレミア

混沌神マターネルスに従属する4大破壊神のうちの一神。闇の神。漆黒の肌に大きな紅い瞳、紫色の荘厳なドレスを纏った女性神として描かれる。

死の神トート

混沌神マターネルスに従属する4大破壊神のうちの一神。刃の光沢をたたえた肌に、長い髪の先が鎌のような刃になっている男性神として描かれる。

殺戮の神ガナ

混沌神マターネルスに従属する4大破壊神のうちの一神。血のように赤い肌に漆黒の布を巻きつけた男性神として描かれる。

欲望の女神ナルドモーラ

殺戮の女神ガナの従属神。頭は牝牛、背中から黒い翼を生やしていて、双頭の蛇を体に巻きつけている女性神として描かれる。

絶望の女神フェアフェル

混沌神マターネルスに従属する4大破壊神のうちの一神。青黒い肌に血の涙を流し、鎖で全身を絡められた女性神の姿で描かれる。

時間神

時間神ミヌ=ティヌス

永劫に変わらず流れ続け、絶対神にも混沌神にも与しない時間の神。どちらにも属さず、ただ世界を傍観するだけの存在。
右目が金、左目が緑、亜麻色の長い髪を持ち、色とりどりの衣を纏った美しい両性具有神として描かれる。