従属人種

人間(ヒューマン)

絶対神ミドルヴァースの従属人種。特筆すべき性質は無いが、世界の人口の多くを占める。

火人(フェイリア)

火の神ガルダスの従属人種。生まれつき火のエレメントを持ち、火のエレメントを持ってる他種族より火への耐性・火の扱いに長ける。赤褐色の肌、尖った耳、身体の一部分に「炎の爪痕」と呼ばれる黒い模様がある。炎の爪痕には個人差があり、顔にある者もいれば、腕や足にある者もいる。

人魚(マーメイド)

水の女神フルーの従属人種。上半身が人間で下半身が魚の姿を持つ。下半身はある程度水分が乾燥すると人間の足となる。肺呼吸、鰓呼吸のどちらでも可能で、人間でいう耳のあたりに大きな鰭がある。(耳の穴は問題なくある)陸上と水中のどちらでも生活が可能だが、たいていは水の中に集落を作って暮らしている。乾燥した状態でないと生殖行為ができないため、陸上に上がるか、水中でも空気のある空間を利用する。

翼人(フィーザ)

風の神ファルスの従属人種。出し入れ可能な翼を持ち、自由に空を飛ぶことができる。飛行のため、きゃしゃで余分な肉付きの無い体つきをしている。羽の色は白が多いが、まれに異なる色の羽をもつ個体もあり、黒い翼をもった個体が忌み子として迫害された歴史もある。

地人(ディセス)

大地の女神ディーシュの従属人種。茶褐色の肌と尖った耳が特徴。土のエレメントで生を受け、土に触れているだけで傷を癒すことができる。

陽光人(リヒト)

太陽神ルヒテスの従属人種。陽光のもとではほぼ真っ白な色素の薄い肌をしており、暗闇の中では淡い金色に光る。瞳孔と虹彩の区別がない瞳を持ち、耳は少し尖っている。生まれつき浮遊能力を持ち、たいてい宙を浮いて移動する。足で歩くことはめったにないわね。非常に排他的で、自種族以外を嫌っており、特に月光人を強く嫌っている。陽光人の国「ヴァジル」から出ることはめったに無い。

月光人(モナ)

月の女神ムウラの従属人種。陽光の下では真っ白な色素の薄い肌、尖った耳、同行と交際の区別がない瞳、浮遊して移動する、と、ほぼ陽光人と同じ特徴を持つが、暗闇の中では淡い銀色に光る。陽光人同様非常に排他的な種族で、特に陽光人を強く嫌っており、月光人の国「エストーニャ」と陽光人の国「ヴァジル」同士の仲も非常に悪い。

獣人(ワービースト)

動物が突然変異で人間の姿に進化した存在。色んな種類の動物の獣人がおり、人間体の姿も様々。耳や尻尾だけの場合や、ほとんど人間と変わらない場合、2本足で立ってるけどほとんど動物の場合もある。獣変化した時の姿も、実際の動物より大きくなるものもいれば、二本足で立つものもいれば、もとの動物とほとんど変わらないものもいる。獣変化後は動物並みの身体能力と人間並みの知性を備えるが、そもそもあまり知的には発達していない個体が多い。

上位種族

森人(エルフ)

森の奥に生息する上位種族。大きく長い耳が特徴で、はかなげな美貌と膨大な知力・魔力を持つが、その美貌と魔力から悪質な商人に狩られていた歴史があり、現在は人間を嫌って森の奥に姿を隠している。魔力に優れた分肉体的には虚弱で、力はあまり無い。

竜族(ドラゴン)

非常に大きな体躯を持つ種族で、人間の姿に変身することもできる。以下の7種類。

  • ゴールドドラゴン
    光を司る、太陽の竜。金色の鱗で首長竜のような爬虫類タイプの竜。
  • ホワイトドラゴン
    幸運を司る、月の竜。乳白色の毛並みの動物タイプの竜。翼は無いが浮遊することができる。
  • レッドドラゴン
    力を司る、火の竜。赤褐色の硬い鱗を持つ、肉食恐竜のような爬虫類タイプの竜。
  • ブルードラゴン
    癒しを司る、水の竜、青と白の美しい羽根を持つ、孔雀のような鳥類タイプの竜。
  • グリーンドラゴン
    美を司る、風の竜。滑らかなエメラルドグリーンの鱗を持つ、スマートな爬虫類タイプの竜。
  • アースドラゴン
    知恵を司る、土の竜。岩のような表皮を亀のようにまとった、爬虫類タイプの竜。飛ぶことができない。
  • ブラックドラゴン
    闇を司る、暗黒の竜。魔界に住む。黒い鱗を持つ、首長竜のような爬虫類タイプの竜。

人間に変身した場合の姿はさまざまで、角や尾・耳を残す場合もあれば、人間と変わらない見た目の場合もある。個体によってさまざま。
卵生で、他種族との交配のケースは稀。

天使・魔族・神族

天使(エンジェル)

絶対神ミドルヴァースが現世界の維持・管理のために送り出した種族。神に反旗を翻し、罰を受けたのち、悔い改めたものたち。
現世界とは隔離された「天界」で暮らしており、現生界の維持・管理のための業務を担う。
天使たちを監視するために遣わされた「大天使」を筆頭に、天界内での政治を司る「賢人議会」と、外敵と異端者の排除を司る「近衛軍」を擁している。

ファーストネーム、ミドルネーム、ファミリーネームがあり、ミドルネームが呼び名。ファーストネームはその天使の称号を表す。そのため、ファーストネームが変わることもある。

寿命は約10000歳。上位種族は寿命に比例して成長が遅くなるが、天使と魔族は500歳程度で成人し、9000歳程度から老化する。
人間と同じような外見で、金髪か銀髪。美しい容姿で、純白の鳥類型の翼が一対。この翼は天使の精神エネルギーの集合体であり、実体はあるが衝撃により血が出るということは無い。また、頭上に光る輪があり、こちらは物理的な質量を持たない。
翼とリングは連動しており、消すこともできる。消すと人間とほぼ変わらない見た目となるが、強引に力を抑え込んでいる状態であるため、翼を出している時よりも能力が落ちる。

天使が現世界に「降りて」くることはめったに無い。50年に一度程度の頻度で、調査団が人間のフリをして調査に訪れているらしい。

また、天使であることを捨て、翼を封印し現世界に永住する天使がごくまれに存在し、「降下天使」と呼ばれている。

魔族(デビル)

神に離反した天使が神の罰を受け、混沌神マターネルスの庇護を受けて進化した種族。マターネルスの作り出した世界「魔界」にその身を置く。

姿はまちまちで、高位の者ほど美しい人間の姿をしているが、逆に力の無い者は物理的に姿を保つことすら出来ない。魔界には神々が現世界への影響を憂えて結界を張っているため、魔族が現世界あるいは天界に行くことは難しくなっている。そのため、精神力だけを現世界に具現化して破壊活動を行っており、それがいわゆる「魔物」とされる。

魔界の中で力のある魔族同志が覇権を争い、本能の赴くままに殺傷と堕落、悦楽と欲望に身を任せている。あらゆる意味で現世界の常識が通じない、己の意志の赴くままに生きる種族。ごくたまに、そうでない魔族もいるようだ。

大天使(アークエンジェル)

絶対神ミドルヴァースが天界の監視者として遣わした存在。純粋に転生により代替わりし、生まれつき4枚の羽根を持つ。力も通常の天使の数倍あり、これまでの大天使の記憶をすべて有している。生涯変わらないファーストネーム「ミカエリス」の名が与えられる。
現在の大天使は、まだ若い女性であるらしい。

神族(ゴッド)

この世界を作り、見守る種族。詳細は「神々と世界の構成」ページを参照。

その他の種族

ローレライ

人魚とよく似ているが、どちらかと言うと魔物に近い扱いをされている種族。生まれながらのローレライと、人として生まれながらローレライになってしまう女性とがいる。女性個体しかおらず、「呪歌」と呼ばれる魔力の篭った歌で天候を操り船を沈ませ、顔のいい男性を魅了して繁殖を行う。排他的で、男嫌いの傾向がある。

ケットシー

月属性の精霊の一種。2足歩行の猫の姿を持つ。個体差はあるが、ほんの少し未来が視える。3秒先の未来という個体もあれば、王族ではかなり先の未来まで視えるようだ。運が良いことで有名で、未来を視て不運を回避するため、幸運を呼ぶと言われて乱獲され剥製にされた時期がある。
今現在はムーンキトゥンという世界でひっそりと暮らしている。子ども好きで、眠っている子どもを連れてきたり誘ったりして、ムーンキトゥンで遊ぶという。

鬼族

現在はナノクニでのみ確認されている上位種族。
額に1~2本の角が生えているが長さについては個体差が大きく、メートルに届くものから精々数センチしかないものまである。
他の上位種族同様山などに隠れ住むが、高位の鬼族ほど人を襲って食うような邪悪な存在であるため一般的には恐怖と嫌悪の対象である。が、一部の鬼族には高位の術者に調伏されて人々の中で生きていく事になった者もおり、貴族に列せられて高い地位にある場合も多い。
その凶悪な性質から「土着した魔族を祖に持つ種族ではないか」との説もあるが、明確な証拠は無く、実証されていない。
なお、一部では暗黒魔法を与えることが出来るとの噂もあるが、現時点でそのような事例は確認されていない。