PBeMサイト「TRY AGAIN」におけるGM(ゲームマスター)側のルールを説明しています。
内容はアーカイブです。現在は運用や募集等は行っておりません。

TRY AGAINでは、いずれかのシナリオに参加経験のあるすべてのプレイヤーに、GMとしてシナリオを運用することができます。
ここでは、GM側のルールを説明します。

GMをする

まず用意するもの

  • 必ず連絡の取れるメールアドレス
  • 予告の文章、アクションフォームの質問事項(もしくは、予告とアクションフォームをアップしているページのURL)
  • シナリオの定員数そのシナリオが、「小説形式」か、「台本形式」か。

こちらの内容をグランドマスター(管理人)にご提示いただきます。グランドマスターがチェックして、世界観や設定、質問事項に問題がなさそうだと判断したら、シナリオページを作成してアップロード、もしくはご用意いただいたページにシナリオ一覧からリンクを繋げます。

参加メンバーが決定したら、グランドマスターにメールする

予告を見て、PLが第1回のアクションを送ってきますので、定員に達する、あるいは締め切りを迎えて参加メンバーが確定した時点で、メンバー名をグランドマスターにメールしてください。
折り返し、グランドマスターから、参加PCのプロフィールを個別に記録したキャラクターシート(テキストデータ)が送られます。
このデータは、シナリオが終了するまでは各GMさんの管轄となりますので、紛失・改竄などがないよう、しっかりと管理してください。
もし万が一、データにトラブルが生じた場合は、至急グランドマスターに連絡してください。

アクションを元に、リアクションを執筆する

そして、キャラクターシートとアクションを元に、リアクションを執筆していきます。このことをマスタリングといいます。
基本は、アクションに書かれていることは反映させることです。「攻撃をする」と書いてあれば必ず攻撃をさせてください。その攻撃が成功するか失敗するかは、その時の状況と他PCのアクション、あるいはPCの能力値次第だと思います。が、「しようとしたけど失敗した」という描写を必ずしてください。
PLがアクションに書いたような状況に持ち込めず、描写を断念することもあると思います。その場合はカットもやむをえないでしょう。PLも半ばそれを覚悟でアクションを送っているはずです。が、あまりにもカットが多くなってしまうのはやはり避けたいので、「このアクションではカットになってしまうが良いか」「ここをもう少し流れに沿って書けばこのアクションも生かせるので修正・追加をお願いしたい」など、PLに連絡することは問題ありません。
シナリオを盛りたてるのは半ばGMの仕事だと言ってもいいです。アクション掲示板なども利用して、上手にPLを乗せていきましょう。

アクションフォーム

予告、あるいはリアクションを読んで、自分の行動を宣言するために使うのがアクションフォームです。
アクションフォームは、GMとしてPLに聞きたいことを中心に、自由に作っていただいて構いませんが、以下の項目は必ず入れてください。

  • 名前
  • レベルアップフォーム
  • 追加設定
  • メールアドレス

アクションフォームを作るときの留意点としては、方針を立てやすくすること、でしょうか。
選択肢にして、「詳しく書いてください(テキストエリア)」というようにすると、初心者も書きやすい内容となります。

自分の用意した話の流れにPCを乗せて細かく個性を描いていくより、PCの行動如何では話がどう転ぶかわからない、というようなシナリオが用意できたら、GMもPLも面白くなってきます。もっとも、質問内容があまりにも漠然としすぎているとPLも何を書いたらいいか判らないので、そこは適宜調整してください。

プライベートアクション(PA)

お話の進行の中で、PCの個人設定やPCサイドのNPCをふんだんに活用してアクションを考えてもらう展開になる事があります。このアクションのことを、このサイトではプライベートアクション(PA)と呼んでいます。
PAを執り行うにあたって、特に許可ややり方などはありません。自由に場所を設定し、PLに的確な指示を与えて、相談などにも乗ってPAを盛り上げていってください。
一生懸命作ったPCの設定が話の中で生かされるのは、PLにとってはとても嬉しいことです。どのような舞台が適切であるのかは過去PA採用作品「ニース」「おつかいクエスト」などをご参照下さい。

レベルアップ

レベルアップ手続きをする

リアクションが1回アップされるごとに、GMはキャラクターシートにレベルアップや追加設定のデータを追記していきます。
記入漏れや数値ミスなどが発生しないよう、慎重に追記していってください。

では、具体的な手順を説明します。 GMは、1回アクションを反映させるごとに、各PCに1ポイントずつ特殊技能ポイントを与えます。未使用のポイントと合計して、現在そのPCが持っている特殊技能ポイントを、アクションフォームの前に記載してください。 PLは、そのポイントを見て、アクションフォームでレベルアップを行いますので、そのレベルアップに従ってレベルアップデータをキャラクターシートに追記していきます。ポイントは使用されれば減りますので、正確なポイント数をキャラクターシートの一番下にある「未使用特殊技能ポイント」の欄に記載してください。そして、次回のアクションフォームには、また新たに加えられたポイントと未使用ポイントを合計してポイント数を表示します。これの繰り返しです。 レベルアップ手続きを行う時、「追加設定」欄から送られてきた追加設定も、キャラクターシートに追記(コピペ)して下さい。

では、実際に例を挙げてみましょう。

ミルカは、「ローレライ」第1回終了で、1ポイントもらいました。
→GMはシナリオの終わりに 「ミルカ(1)」と書きます。
ミルカは「ローレライ」の第1回で、もらったポイントを使わずに貯めました。
→GMはデータシートに「所持特殊技能ポイント:1」と書きます。

第2回終了で、1ポイントもらいました。前回使わなかった1ポイントが残っています。
→GMはシナリオの終わりに「ミルカ(2)」と書きます。
第2回で、持っているポイント2ポイントを使って、「話術」という新規技能を取得しました。
→GMはデータシートに「話術:2 (具体的な効用)」と書き(コピペ)、さらに 「所持特殊技能ポイント:0」と書き換えます。

第3回終了で、1ポイントもらいました。
→GMはシナリオの終わりに「ミルカ(1)」と書きます。
第2回で、持っている1ポイントを使って「水魔法」を5から6にレベルアップしました。
→GMはデータシートを「水魔法:6」、「所持特殊技能ポイント:0」と書き換えます。

これの繰り返しです。

シナリオが終わったら

シナリオが終了したら、GMはキャラクターシートに以下のことが書かれているかどうかを確認してください。

  • レベルアップ済みの特殊技能データ
  • 行動フォームで送られてきた追加設定
  • 未使用特殊技能ポイント
  • 参加シナリオ履歴(一番下に、自分のシナリオの名前を書いて下さい)

「参加シナリオ履歴」は、そのキャラクターが参加したシナリオを表します。
初参加となるPCのキャラシートには、一番下に「参加シナリオ履歴:『(自分のシナリオのタイトル)』」と書き足してください。
そして、もしキャラシートを預かった時点で、PCの中で前回同じシナリオに参加したPCがいたら、そのPCは「知り合い」という描写をしてください。参加したシナリオに目を通すとなおいいと思います。

全ての情報に間違いがないことを確認し、グランドマスターにキャラシートを送ります。グランドマスターは参加状況とポイント数を参加前のデータと確認して間違いがないことを確認し、連絡します。この時点で一つのシナリオが完了となります。

その他ルール

自分のシナリオに自分のPCは出さない

自分のPCを自分のシナリオに出すことは禁止します。レベルアップをしなければOK、ではなく、登場も禁止です。

PCを殺さない

PCを殺すのは禁止です。アクションの結果としてひどい怪我を負わせるなどは構いませんが、PCの存在を世界から抹消するような結果描写はしないで下さい。殺すのはもちろん、異空間に閉じ込めて出られなくなったままシナリオを終える、などもダメです。

参加予約は原則として禁止

アクションを送らずに参加表明を受ける、参加予約は原則として禁止です。
ただし、初回アクションからPLに複雑な行動を要求するものや、初回からPC同士の連携を必要とするものなど、GMが参加予約を必要と判断した場合は、その限りではありません。
その場合は、GMが予告でその旨を告知し、各PLに不公平のないよう充分に注意してください。

「小説形式」か、「台本形式」かを必ず明記する。

そのシナリオの表現形式が、「小説形式」なのか、「台本形式」なのかを予告に必ず書いてください。この形式はイヤ、というPLさんがいます。
「小説形式」とは、文字通り小説でリアクションを展開していくものです。「月明かりの魔術師」を始めとするこのサイトのほとんどのシナリオは小説形式です。
「台本形式」は、お芝居の台本のように、登場人物の名前とセリフ、ト書きだけで進んでいくものです。「賢者のわすれもの」などが台本形式です。
サイトとして形式を制限することはありませんが、小説形式を推奨します。

特殊技能ポイントは、アクション1回につき1ポイント

レベルアップに必要な特殊技能ポイントは、アクション1回につき1ポイントです。このPCはいいアクションを送ってきたから今回は3ポイントあげる、というようなことはしないでください。
また、都合でアクションをお休みした場合など、アクションを受け取っていないPCには、たとえ話の中に登場したとしても、特殊技能ポイントは振らないで下さい。

遅刻したら必ずPLに連絡を

これは…ルールというか…人として…。リアルの都合で、執筆が遅れたりすることはあると思います。忙しい合間を縫ってGMをしていただいているのですから、絶対に締め切りまでに上げろ、とは言いません。
しかし、遅れる場合は掲示板などで必ずPLさんにお詫びとともにご報告をお願いします。
1ヶ月単位で遅れる場合は、これはもう個別にメールをして下さい。1ヶ月遅れてアップをしたときも同様です。
GMはそのシナリオの神様ですが、GMがシナリオを用意し、PLが参加して初めてシナリオは成り立ちます。ギブアンドテイクの関係だということを忘れないで下さい。
PLは期日どおりにアップされる前提でリアクションを待っているのです。遅れたときにお詫びとともにご連絡を差し上げるのは当然の義務です。
忙しくなるのが予め判っていて、締め切りを1ヶ月ずらす、というのはありです。これはリアクション上できちんとその旨を宣言していただければ、遅れることへの報告は不要です。

違反者・判らないことはグランドマスターに連絡を

むちゃくちゃな断定行動を送ってきたあげく思い通りに行かなかったからといってキレるPLや、連絡もなくアクションを送ってこない、あるいは登録もされていないのにアクションを送ってくるPLなど、困ったさんはいつでもどこにでもいるものです。
そのたびにへこみますが、ゲームのルールに書いてあることは遵守し、毅然とした態度で接してください。
もし手に余るようでしたら、いつでも相談していただいて構いません。何か不安なことがありましたら、気軽にご報告下さい。
連絡のない放棄者は登録を削除しますので、こちらは必ずご報告下さい。

放棄はしない

重要です。むしろこのルール以外ルールは要らんというほどに。もうホントに、頼みます、後生ですから放棄はしないで下さい。
できれば、何度か作品を「書き上げた」経験のある方が望ましいです。設定や話のあらすじを考えている時は楽しいけど、いざ書き始めてみたら全く続かない、という経験はありませんか?残念ですがそういう方はご遠慮いただきたいのです。
頭の中にあるうちは何だって名作です
自分の趣味で小説を書いていて、それが遅れようが誰にも迷惑はかかりませんが、これはゲームです。GMが放り出したら参加していたPL全員に迷惑がかかります。

要するに、GMはそれくらいの覚悟を持ってやって欲しい、ということです。マスタリングとは、ただアクションをまとめて小説を書くだけの作業ではありません。PLに安心してゲームで遊んでもらえるようにする、そのこと全体を指してマスタリングと言うのです。

こんなこと言うからGMが増えないんですが(笑)それでも、ここのGMさんたちがGMをやっているのは、それだけそれが楽しいからですよ。いざGMを始めるとなりましたら、グランドマスターを始め他のGM一堂で全力でサポートいたします。一緒にこの楽しさを味わいましょう。