ということで、好評だったハーフムーンの第2弾をやろうと思い立ちました。

今回取り入れたのは、マジラリで思いのほかいい効果を出した「相談メール」。マジラリの反省を生かし、シナリオ頭から「アクションを試しにかけてみて、反応を見定めるためのツールですよ」と提示し、「返ってきたリアクションが思うようなものでなかった場合それをなかったことにできますよ」と宣言しました。
マジラリで参加者さんとやり取りをしながら構築していったシステムなので、初めての方に説明する文を書くのに多少てこずりましたが、このシステムはこれが完成型かな、と思います。

お客様はミケさん、オルーカさん、ユキさん、ファリナさん、おりょうさん、アフィアさん。
このうちミケさんやオルーカさんはもう慣れたもの(笑)なので、4回通してのストーリーを立ててくださいました。

こちらから言ったか、チャットで話の流れで伺ったかは忘れましたが、ミケさんはいいかげんそろそろお姉さんを出してはどうか(笑)ということで、お姉さんとの邂逅を中心に、家族のことを語っていただく感じに。話の流れでミリーを出すとか出さないとか色々案が出て、最終的にこの形に落ち着いた感じです。最初、ミリーに「いいから会って話したら?」と諭してもらう、的な案もあったような。ミケさんがミリーと話してる時にお姉さんが乱入してきて、「あなたがミケをたぶらかしたのね!」と違う方向に修羅場になり、ミリーが悪乗りして「ミケはあたしのものだから」とか言って火に油、というあたしの案は却下されましたが(笑)そらそうか(笑)

で、オルーカさんは、マジラリでのちょっとした前フリ(笑)を生かしていただいて、ササさんと本格的にくっついていただこうと(笑)ササさんとのあれこれは完全にヨネさんサイドでの話になるので、あたしはほとんどタッチしておりません。カイを連れてきてくださった時にお返事したくらいかな。ヨネさんから毎回送られてくるアクションを楽しみに待たせていただきました(笑)そして最後のあの衝撃の告白(笑)この話は完全にオルーカさんに持ってかれた感じでしたね(笑)あのプロポーズは2話目あたりから考えていたそうで、その関係で1話でのカイとの会話に若干の齟齬がありますが、まあちっちゃいことは気にしない(笑)2話の後にオルーカさんとチャットで話して、「ていうかこれは『家族というものがわからないから私の家族になってください』っていう流れだよね?」とノリで言ったらずばり的を射ていたのでヨネさんは「読まれた…!」と思っていた、とあとで伺いました(笑)あたしのチャットでの発言の80%はノリで構成されているのであまり真に受けないでください(笑)

サイト開設初期からのPCであるにもかかわらずあたしのシナリオには初登場のアフィアさん(笑)は、最初は来店してご飯を食べていく、という簡素なアクションでしたが、チャットでお話をしながら、じゃあお姉さんを出してはどうか、似顔絵を描いてみるとか、と、「PC設定バンバン出そうぜ!」とプッシュしまくり(笑)第4話では「姉登場、しかし当の本人とすれ違いまくる」という展開をPLさんが提案してくださって、面白いリアクションになったと思います。
PBeMの楽しみ方って色々あると思いますが、アフィアさんはあまり時間を割けない関係もあり「GMにPCの描写を任せ、どんな風に描いてくれるのかを楽しみにする」という楽しみ方をする方で、フリーシナリオにいらっしゃるというのはかなりの冒険だったと思います(笑)自分のPCを自分で描き出す、という楽しさを、少しでも味わっていただけたら嬉しいな、と思います。

3話ではこのお3方が連携を取ってくださったわけですが、この連携に関しては、あたしはあまり噛んでおりません。確かオルーカさんの方から、ミケさんとお姉さんがケンカされるなら、自分の話とも絡めて慰めつつ相談に乗ってほしい、というようなお申し出があったような?曖昧な記憶ですが(笑)
だから、ミケさんが兄弟ゲンカをするというイベントと、オルーカさんが兄弟ゲンカについて悩むというイベントが重なったのはかなり偶然の産物だったのではないかなと。運命的な何かを感じますね(笑)そこに、お姉さんをずっと探してるアフィアさんが絡むことで、お姉さんをずっと嫌ってきたミケさんと、お姉さんをずっと求めてきたアフィアさんと、兄弟がいないのでそのあたりがよくわからないオルーカさんと、三者三様の意見が出て、お互いのイベントに影響を与え合うことが出来て面白い効果になったのではないかなと思います。

ユキさんは洸蝶で気に入ってくださったのでしょうか(笑)また来て設定を出していってくださいました。なんか師匠さんの兄弟はまだまだいるっぽいですよ(笑)
ファリナさんはお仕事が暇な隙に、という感じでの単発でした。日記にもちょろっと書きましたがメサイアコンプレックスの知識があれば…!と思うと心残りです(笑)
おりょうさんもほぼ単発…かな?お仕事の関係でおりょうさんの過去は最後まで語られませんでしたが、まあまたきっと3とかやるんで、そのときに来て頂ければと思います(笑)

なんていうのかな、ただ設定を語るだけじゃなくて、語る中に若干のアクシデントとか、ストーリー的なものを入れると、読む方も面白いし、すっと入ってきて記憶に残ると思うんですよね。
例えば、「過去に罪を着せられて、追われる生活を送っている」というストーリーをPCがえんえん語るのと、普通に会話してたら刺客が乱入してきて、PCの「着せられた罪」をなじり、それをPCが否定して口論になる、という展開とでは、面白さが格段に違う。
悪い言い方をすれば、PCの「過去」は所詮「終わったこと」なので、当事者ではない人が聞いても「ふーん」で終了するんですよ。しかし、「目の前でリアルタイムで進んでいるお話」なら興味を引かれる。さらに、例えば「2人の口論に、その場に居合わせた別PCが仲裁に入る」と言ったように、他人の過去話でも自分が絡めば印象はより強烈になります。
過去を語るのとイベントを作るのとでは、後者の方が断然難易度は上がりますが、断然面白いし、印象にも残りやすい。他のPCと絡めばそのPCのPLさんには強烈に印象に残るし、PC同士のつながりも出来、他のシナリオで協力し合ったりもできるわけです。

ですから、こういう話にしたい、ということをご相談いただければ、全力で相談に乗りますよ、と申し上げるわけですよ(笑)
もちろん、1から10まで自分で演出したい、他人に口出しをされるのは嫌だ、という方はいらっしゃいましょうし、そもそもがこのシナリオは「PC設定を出すための練習台」としての位置づけな訳ですから、そうしないといけない、というわけではないのです。
が、慣れてきたら、どんどん自分でお話を作って、魅力的にキャラを描いていっていただけたらなと思います。
自分のキャラを動かす醍醐味を、多くの方に味わっていただきたい。そしてゆくゆくはGMを増やして(笑)もっとたくさんの人に楽しんでいただきたいと。
まあ別にそこまで考えてやってるわけじゃないですけど(笑)そうなったらいいなあと、しみじみ思うのです。