導入部分は完璧でした!(笑)自画自賛(笑)
この話に繋げるために、4エレメンツを展開し、最後にリーを出しました。すべてはここに繋がっていたのか!そしてチャカとロッテがここで繋がっていたのか!と読者に思っていただき、テンションを上げて参加していただくための演出です(笑)
全2回のシナリオが4本、ということは4ヶ月×4回で16ヶ月、およそ1年半(笑)ずいぶん気の長い前フリです(笑)でも、それだけのことをやった甲斐はあったかなー、と思ってますv

さて、このシナリオで初めてチャレンジしたのが、「プライベートアクション」という試みでした。
このちょっと前に、これとは全く関係ないPLさんから「プラリア送るんで載せて下さい」とSSを送ってこられて、「プラリアってなんだろう。話の流れからするとプライベートリアクションの略かな」と思い。
あたし、PBeMサイトやってる割に、ここ以外のPBMを全くやったことがないんですよね(笑)だから、本場PBMの用語とかいまいち良く判ってなくて(笑)実は間違ってるのかもしれませんが(笑)
で、「プライベートリアクションがあるなら、プライベートアクションがあってもいいんじゃね?」と思い。
トラアゲでは自由なキャラクターメイキングを推奨していますので、基本的にどんな設定でもつけていいことになってます。が、結局どんな設定をつけても、リアクションの中でそれが公開されることは、めったにありません(笑)そらー、自分と関係のない話の中で動くのに、それとは全く関係ない自分語りばっかりしてたら、それはただの空気読めない人ですから(笑)たまにいますけど、そういう人(笑)
だから、せっかく作った自分の設定を、思う存分公開する場があってもいいんじゃないかと。
その場を作るために、全体として大きな流れがありつつ、その回その回の主人公を決めていろいろやっていただく、というのはどうだろう、と考えまして。
そういう経緯で、プライベートアクションというトラアゲ独自のルールが誕生したわけです。

しかし、なにぶんにも初めての試みで。
PLさまはもちろん、GMの方も完全に手探り状態です。何をどうしたらいいか、これから決めてくんだよという感じです(笑)
ということで、何事も最初が肝心。最初のリアクションで大体の指針を示せれば、他のPLさまはそれを真似していけばいいんだと思い、最初のPAには、同じくGMをやっていらっしゃる相川さんのPC、ミケさんをチョイス。
自分設定を出していいです、むしろ出してくださいとお願いして、あとはお任せしました。
で、相川さんが作ってきてくださったのが、自分設定は何も出てこないイベントで(笑)それはそれで大変に面白かったのですけれど、そうじゃねえ、設定出せと言ってもう一度考えていただきました(笑)相川さんてあまり自分設定出したがりませんよね、何故か(笑)
それから、相川さんは期待に応えていい仕事をしてくれまして(笑)他のPLさんのよい指針になったのではないかなと思っております。

今考えてみると、普通に護衛をしようと思って参加したPLさんにかなりな無理難題を押し付けたなあと思いますが(笑)
あとがきとかも全部読み返してみたんですが、PAのことだけでなく(笑)自己完結したらリアには反映されないよ?とか、積極的にならないと埋もれるよ?とか、言いたい放題ですねこのGM(笑)何様(笑)
それでも、ニースで鍛えられたと思っていただけたのか(笑)このシナリオに参加された方はその後も継続して楽しんでくださった方が多く、いろいろと言ったのは間違いじゃなかったかも、とも思っております。

シナリオの中身自体は、最初はホントに、コメディタッチのノリを考えてたんですよ(笑)破天荒な護衛対象に振り回される冒険者、的なノリで(笑)その後ろの後ろ、見えるか見えないか位のところに、魔族とか種族の違いとかそういう重いテーマがあって、そのギャップを描き出していきたい、と思ったわけですが。
予想以上に、ロッテの奔放さとか、刹那主義的なところに噛みつく人が多くて(笑)前半3回くらいは、ロッテの言ったことにいちいち反論→ロッテにいなされるの繰り返しをされていた方が結構多かったなあ、と読み返して思いました(笑)
なんつーのかな、ミルカも説教キャラだから何とも言えないんですが(笑)お説教して改心、っていう流れって、話の中ではよく見ますし、成功したらこれほど気持ちのいいことはないと思いますが、実際上手く行くことって稀ですよね。説教されて改心するために作られたキャラクターじゃないのですから、当然といえば当然のことなのですが(笑)ロッテには今のロッテになるに至った出来事とか人生観みたいなのがあるわけで。それで、初対面に近い、信頼も何もしていないPCの人生観を上から目線で語られても、はいはいわかったわかった、キミはそーすればいいでしょ、ボクは違うし、としか返しようがないわけですよ(笑)口先だけの説教というのは、自分で思うほどには相手の心に響かないものです。

その点上手だなと思ったのは、やっぱりルージュさんでしたね。ロッテに噛みつくというアクションを、ルージュさんというPCを上手く演出するための手段にしたんですよ。
まあ3回も繰り返せば、ロッテに噛みついたところで軽くいなされるだけ、かえってPCをかっこ悪く見せてしまう、ということが判ってきて(笑)皆さん上手くPCの中でのロッテの位置に折り合いをつけて、PCを傷つけない方向を模索していたわけですが(笑)ロッテに直接言わずに、他のPCに愚痴るとかね(笑)
しかし、ルージュさんは回を追うごとに、その噛みつき加減を増していきました。もちろん、裏でGMに打診があってのことです(笑)
説教→改心の流れというのは、自分の抱えた傷を乗り越えて成長するからこそ盛り上がります。ルージュさんはそれを、ロッテではなく、自分にシフトチェンジしたわけですね。自分が壊れて、乗り越え、成長すればいい、と。素敵な逆転の発想です。
そして最後の最後、PAを使って、自分のPCを成長させる、という手段を取ったのですね。このためにPAは最後にしてほしいと打診があり、ルージュさんのPAは最後にした覚えがあります。話全体を見すえ、最後に盛り上げるために早くから伏線を張っていく、その手法は見事だと思いました。

全体を見すえてといえば、ゼータさんなんですが(笑)
なんかね、あまりにもロッテ好き好き言うもんですから、ああいうオチを設定している身としてはなんというかこう、可哀想になってきてしまって(笑)チャットにもロッテを連れてくるのを自粛していたんですが(笑)
つうかね、最初はあれだけガキだの対象外だのと言っていたのに、いつの間にそんなに気持ちが膨れ上がってたの?!というのは正直、思いますね、今でも(笑)ルージュさんみたいに、あちこちで伏線貼ってくれたらまだ説得力があったというか。いきなり好き好き言い出したようにしか見えないんですよ(笑)しかも、いつだったかチャットで「何でロッテがそんなに好きなの?」と聞いたときに、「正反対のリーを受け入れて互いに信頼している、その関係がいいなと思った」的なことを言っていて、でもシナリオでその話してたときにゼータさんいませんでしたよ?!と(笑)PL情報を元にPCの気持ち決めちゃダメですよー(笑)せめてロッテに惚れるシーンをわかりやすく挿入してほしかったなあ。
まあただ、改めて最初から最後まで読んでみると、何かにつけてシャイで自分の気持ちを茶化して表に出したがるゼータさんなら、表に出さずにいつの間にか惚れていて、守ることで自分の気持ちを固めていって、ロッテがいなくなったことで気持ちが爆発した、とこういうのもありかな、というのはちょっと思いました(笑)その後もシナリオ外のところでロッテ好き好き言っては玉砕し、「冬将軍」の異名を愛をもってつけられたゼータさんは、トラアゲの中で確かにいい意味で伝説として残ったのだと思います(笑)

全体を振り返ると、ストーリーという観点でも、ゲームという観点でも、キャラクター性という観点でも、ニース以上のものはもう出来ないだろうな、というくらい、このシナリオはあたしにとって特別な位置づけにあると思います。いい仕事をしたなあ、と自画自賛(笑)
PLさんにも、少しでもそう思ってもらえたらなあ、と思うのです。