タイトルはTMRの歌ですが、内容は全く関係ありません(笑)

4エレメンツ第2回です。
元ネタはH&Hの元になったマンガで、ミニプリと黒白の内容を混ぜたようなお話でした。分割して、白と黒の対立をクローズアップさせることに。
どう混ざっていたかというと、黒白の対立はマヒンダ王宮の中で起こっていて、その対立を煽っていた真犯人が双子の女王を監禁しようとする、すんでのところでシータは逃げ延びるが、そのために力をエータに託して子供の姿にならなければならなかった、という感じでした。
……あれ、今見たらこっちのほうがよかったかなあ(笑)
元のお話では、リーとセイカがそれぞれ白と黒陣営に入って内偵、街を彷徨うシータをティアとフカヤが拾って王宮に届けたところでひと騒動、という流れになっていました。今の構図を考えるとちょっと面白いですね(笑)

黒白クラスのアインからツェーンまでの10人の子ども達、ちょっと外語をかじった方ならご存知でしょうが、これはドイツ語で「1」から「10」という意味の言葉を名前用にもじったものです。「ヌル」というのは「0」という意味。11にするわけにもいかなかったので適当につけたのですが、思ったよりいろいろな意味でしっくり来る名前になりました。
1から10までを5人ずつ黒と白に分け、強烈な個性をつけて対立の構図をわかりやすく。数字を名前にしたのも、わかりやすく印象付ける意図もあります。とにかく人数が多いと、上手くやらないと名前を覚えてもらえないんですよね。書いてるほうはわかってても、読んでもらう人にわからなければ意味がないわけです。
そして、1から順番に日誌形式でそれぞれの子ども視点で描いていくことで、一人一人の個性と目的・行動原理、どういう状況で対立の構図になっていったのかということを少しずつ描くようにしていきました。日誌形式にして繰り返し交代で「ヌル」の名前を出していくことで不自然な感じを持たせ、冒険者さんたちの質問を小出しにしてじりじりと調査を入れながら、だんだんとヌルという不自然な存在を明らかにしていく、という1回目は、うまく目論見通りに進んでいたと思います。

2回目は、おそらくあたしとしても初めての挑戦でした。
すなわち、「どう解決するかをPLに丸投げする」ということ。
どのような作戦を立て、実行して、犯人をいぶりだして問い詰めるか。これは正真正銘、ミケさんとナンミンさんの作戦をベースにして練り上げたものです。
あたしが決めていたのは、「ヌル」はキャットの変形術と演技によって作り出された架空の人物であるということ。
そして、その架空の人物を成立させるためには、ルーイにも変形して成りすます必要があり、キャットは結末を見守るためにルーイに成りすまして部屋にいること。
この二つだけでした。
PL側のほうでいい案が出なければこちらで考えることになったと思いますが、結果的にPL側から解決案が提示されたことは、とてもよかったと思っています。
PLが展開考えてくれた方が楽………いえ(笑)自分で考えた展開がお話になる方が、PLさんもやりがいがあるじゃないですか、ねえ(笑)
ただ決められたお話の展開に沿って、PCに「お話の感想を語らせる」なら、出るのはそのPCでなくてもいい訳です。さらに言うなら、それは「リアクションに対するリアクション」であって、「アクション」ではありません。
そのPCがそのシナリオに出たからこそ、お話はこの結末を辿った。そう実感させられるシナリオが、PBeMとしては良質のものと言えるのではないでしょうか。
先ほどは楽と言いましたが、PCがどんなアクションを寄越してきても自由が効かせられる話の設定を組むのは、実はそう簡単なことではないと思います。自分の思った通りに話が進まない可能性だってあるわけですから。話が予定通りにいかなくても適当な理由をつけてPCの行動を制限しない、GMにとってもフレキシブルな対応が望まれます。
でも、それを越えてPCがお話に対して主体的に動き、PCの力で話の流れが変わったとき、PLに本当にPBeMって面白い!と思ってくれるんじゃないかなあ、と思います。
このシナリオは、そのいいケースになったのではないかと。
そしてあたしの無謀な挑戦はまだまだ続くわけですが、ひとまずこのシナリオはとてもいい感じで終息したな、と、GMとしては満足の行く結果でありました。