シャドウハーツ2のエンディングです。超名曲。超名作。ゲームも曲もすごく好きで、いつかやりたかったのです。

原曲がピアノベースのバラードだったので編曲はしやすかったのですが、諌山実生さんに合わせて少し低めの声域だったのでそれがちょっと問題でした。
「Beautiful Day」や「愛の輪郭」同様、上にコーラスを重ねるのがいいのですが、この「月恋花」は、ヒロイン・カレンを歌った歌なので、もう思いきってカレンをメインボーカルに、残り2部をバックコーラス扱いにしちゃおうと思いました。
ということで、カレンが歌う真ん中のパートを軸に、上と下にコーラスを重ねるやり方でアレンジ。音量もメインボーカルを大きめに、そのほかのパートを小さめにすることで主旋律を目立たせています。これはこれでかなり上手く出来たと思う。
バラードなので、ピアノはMIDIにお任せせず自分で弾いています。やさしめの編曲を心がけw スタンダードな4ビートなのですんなり弾けました。

で、歌なんですけど。
私、もともとちょっと鼻が悪くてですね、デフォで鼻声なんですけれども。ヘッドホンとかで聞いていただけると鼻声っぷりがわかるかもw
この曲はいつもの3割増くらいで鼻声です。なんでかといいますと、この曲聴くと泣いてしまうねん……w
編曲のために原曲を聞いても泣くし、編曲してる最中も泣くし、ピアノ弾いてる時も歌ってる時も泣くwどうしようもないw
基本、涙腺は緩い方です。思い入れの強い曲は聴いてるだけでボロボロ泣きます。感情豊かと言って。

先ほどヒロイン・カレンの曲だと書きましたが、この作品、ヒロインのカレンは結局主人公のウルと結ばれないという結末になります。
ウルには1のヒロインのアリス(ピアノ弾いてる子)という相手がいて、アリスは1でウルを救うために死んでしまい、ウルはずっとアリスを想い続けているのです。
結ばれなかった後の結末は超ネタバレなので控えますが、カレンは旅の中でウルに恋をし、ウルがアリスを忘れられない、自分の思いは決して届かないと理解してもそれでもウルを愛し続けます。
この「月恋花」の歌詞は、月のように静かに暖かく降り注ぐ、カレンの普遍の、無償の愛を歌ったもの。
「祈っている あなたが会いたいと願う人の隣で目覚める朝を迎えられるように」
「あなたの心に触れられなくても どんな形の愛でも構わない 側にいられるなら」
という歌詞に、本当に何度でも泣きます。今こうやって歌詞をタイピングしてるだけでもちょっとうるうるしとるw
こういう、「私の想いが叶わなくても、あなたの愛を得られなくても、あなたの幸せをずっと願っている」という歌は胸にキますよね。無償の愛って言葉は綺麗だけど言うほど簡単なことじゃないですよ。自分が愛するように相手にも愛してもらえなければ愛は枯渇するもの、あるいは憎しみに変わるもの、それが自然な感情です。
でもだからこそ、どんなことになってもウルを愛し続けるカレンの想いはとても綺麗で、涙を誘うのです。

ということで歌声は鼻声ですが、これはもうしょうがないwこの曲が感動的なのが悪いw
全体的に、とてもいい仕上がりになったと思います。満足。

コメントの中で諌山実生さんの他の曲もやってほしい、とありましたので、諌山さんのアルバムを持っている友人に訊いてみたところ、「月のワルツ」を勧められました。
うむ、いい曲です。低いけどw出るかなw
ジャズワルツの曲なので、ピアノでジャズワルツのリズムでコードを追いながらメインボーカル+3声のアレンジとかしたら面白そうです。いつかやってみたいですね。