万華鏡
もし、その時僕がそこにいたなら。
もし、あの時出会えていたなら。

運命は、まったく違うものになっていたのに。

そんなことを考えても、仕方がないこと。
過去を振り返っても、流れ出してしまった川を止めることはできない。
それは、もう流れてしまった川を知っているからこそ、思えることなのだから。

だけど。



もし、僕がそこにいたなら。


考えずにはいられない。
考えても意味のないことだと理解していても。



もし、ずっと前に出会っていたのなら。





―――あなたを、僕のものにできたかもしれないのに。